昨年の夏に始まった福島のいわき市への訪問もこの度で3度目となりました。回を重ねる度交流は深まり、音楽を通じての交流は時間を要しません。すでに温かな心がかよい合い、震災で受けられた哀しみを共有し、共に明日へ向かっての希望についても語り合う私達は、強い絆で結ばれております。場所によって差はありますが2年半も過ぎれば町中は随分片付いて、いわき市内はほとんど震災があったことすら分からない状態になっておりますし、海岸も瓦礫は見あたりませんでした。しかし、このたびは第一原発と第二原発の中程に位置する、時間が止まった町、富岡町まで足を延ばしました。昼間は入れるようになったということで、少し不安でありましたが、旅の最後に出向きました。原発事故は復興を阻むであろうことを、感じずにはおれませんでした。報告コンサートでは万感の思いを、訪れたメンバーがお伝えいたします。

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