おのみっちのヤマナカ・フィールドさんから 昨日、尾道市総合福祉センターで行われた、 毎日新聞尾道支局 中尾卓英さんの講演会 【参加レポート】 をいただきましたので転載させていただきます。(感謝) テーマ 取材から見えてきたもの・・・ 東日本大震災から考える 支え合う家族と地域 日時 8月9日(火) 13:30~15:30 場所 尾道市総合福祉センター4階 集団指導室 講師 中尾卓英さん(毎日新聞尾道支局長) 主催 児童家庭支援センターまごころ・子供の家三美園 助成 尾道市地域子育て家庭支援事業(広島県安心こども基金) 話すのではなく分かち合う 今回の主催者側のイメージは、現実を受け止めて分かち合いましょうというもの。単に受身で聞くだけではなく、共有しましょうという意図があり、上記表現を事前説明で強調して使われておりました。 合併の街の復興格差 石巻市は、2005年に広域合併を行い、旧来の石巻市と後に市となった箇所への情報や救援物資の手に入り易さに格差があったとのこと。これは広域合併した尾道市にも起こり得ることで、特に島しょ部とのネットワークの細さは、災害時に大きな痛手となるものと予想される。緊急時も視野に入れた地域交流の柔軟性をさらに高める必要があるのではないかと感じた。 この街をとりもどす 炊き出しや救援物資、支援に頼るばかりじゃなく、元の場所にまた住むという強い意志のもと、食べられる食料を探し、仮設住宅の用地を確保し、住民主体で街の復興を進めている地域もあるとのこと。東北の人は我慢強い。「片付ける家があるだけまし」「遺体があるだけまし」と、厳しい状況の中にいながら、更に厳しい人たちを労れる。そんな人が多いとのことでした。 生きてていいんだ 人々の精神状態は常にギリギリ。兵庫の震災でも、鬱や引きこもり症状が出たり、労働意欲や生きる希望を失ってしまった人が多い。今回の地震でも同様。被災地などでは、各自に役割を与えてあげると良いとのこと。そこに自分が存在する意味を感じ取れ、必要とされていることを実感できる。「なぜ自分は生き残ったんだろう」という自己否定を一旦忘れ去り、「自分も生きてていいんだ」と思わせることに繫がる。 甘えたらえぇ 被災地から三原へ一時避難してきた家族がたまたま入った三原の御好み焼き屋の人。「どっからきんさったん?」この一言で被災地からの訪問者だと知り、全員を抱きしめて「困ったことがあったら、甘えたらえぇ」と言ったらしい。その後もこのお好み焼屋さんは、被災者をサポートしたとのこと。 |