ギターの音を変化させる機械をエフェクターと呼ぶのでございますが、その中でエコーをかけたような残響を作るエフェクターをディレイと呼びます。 先日、ボーカルレッスンと「好き勝手にやるけぇ」用にマイクを購入しまして昨日はそのマイクのチェックをしました。 マイクさんにどのくらいの範囲で声をかけていけるか調べるわけでございます。 上から、斜めから、横から、色々な角度です。それから、近くでマイクさんを呼んでみたり、ちと離れて呼んでみたり、マイクさんの丁度良い距離を探してみたりしました。 ある程度、マイクさんの性格がわかったところで、今度は響きをつくる「リバーブ」をかけたり、広がりのあるような効果をつくる「コーラス」をかけたりしてマイクさんと遊ぶのでした。 若干飽きてきたところで「ディレイ」を使いました。 「が」と一言いいますと、「が・が・が・が・が・が・が・が・・・・・」と徐々に小さくなりながら音が繰り返されるのです。これがディレイなのでございます。 どんな言葉を繰り返すのが最も面白いか大会の始まりです。 参加者はわたくしとマイクさんです。 とりあえず、お子様なわたくしですから 「うんこぅっ!!」と発声いたしました。見事にその言葉が繰り返されるのですが、満足感に欠如するといいますか、そこまでステキな感覚を得ることができませんでした。 次に「むっしゅっ!」を試してみました。「ムッシュ」が連呼されるというのは、老人男性を必死で呼んでいるようで、あまり気持ちの良いものではありませんでした。 尾道弁の代表格である「そんぎゃーに」や、お断りの言葉である「やっちゅもにゃー」、更には「ええぎゃに」を試してみました。尾道にいることを深く感じることができました。 それから「してから!」とか「してに!」とか「のして!」など、わたくし及びわたくしの周辺のごく一部の人類にしか通じない言葉も試してみました。これはなかなかシックリきましたので、ニヤニヤしながら繰り返される言葉に聞き入っておりました。 しかしながら、やはりわたくしの満足するところではございませんでしたので、少し考えてみました。 ようやく出てきたこの言葉。 「コスモゥッッッ!!」 これは素晴らしい。 「コスモゥ・コスモゥ・コスモゥ・コスモゥ・コスモゥ・・・・・」 繰り返されるコスモゥは、宇宙の広大さや奥深さ、まさに無限を感じさせるようなのです。 わたくしはレッツェベーリの体勢をとりながら、そして涙をこらえながら、しかしながら鼻水は垂らしながら何度も 「コスモゥッッッ!!」 と叫んだのでした。 躍動する細胞、迎えに来るアイツ、お花畑。 マイクさんも、最早マイクさんではなくアムィーヌモッツィーヌでした。 と、その時。 遂に来た未確認生物! と思いきや、お客様でした。 「いらっしゃいませ!」と爽やかなミュージシャン店長を装うわたくし。 しかし、バックから流れ続けるのは・・・ 「コスモゥ・コスモゥ・コスモゥ・コスモゥ・コスモゥ・・・・・」 【サックスとfujiborn】 梅雨時期は管体に残る水分と汚れに注意。細かい部分は綿棒などを使って掃除しましょう。 音楽と宇宙と あなたを繋ぐ サウンドトレジャー |