サックス何年やってるんですか、ギター何年やってるんですか、と質問されることが多い。 今までのサックスの練習時間はどれくらいですか、という質問のほうが良いと思う。 学生さんに多いのは、他の人のことが気になるタイプ。日本の教育機関というのは常に「比較」という環境なのでほかの人のことが気になってしまっても仕方がない。大人でさえ自分のことをそっちのけで他人の批判しかできない人が多いのだから。 で、昨日は高校に入って吹奏楽でフルートを始めた生徒さんのレッスンだったのだが、これまた周りが気になって仕方ないタイプで、先輩の演奏を聴いてがっかりしてしまうのだそうだ。 いやいや、先輩は1年なり2年なり吹奏楽をやっているのだから、始めて1ヵ月ちょっとの君がそんなにがっかりしなくても良いじゃないか。そんな暇があるんなら練習したらいいのに。と思うのだが、不安だったり心配だったりで練習が手に付かないらしい。 とりあえず、ギターのレッスンをしつつ、フルートの練習方法をちょこちょこと教えるのである。 楽器というのはいくら上達したからといって、そこで練習をやめてしまうと今度は一気に下手になってしまう。これは長く続けるほどに厄介で、10年もやっていれば1日1時間程度の練習では現状維持のための練習になる。 毎日3時間くらい練習し続けて、それが半年くらい経ってようやく練習の成果が出るか出ないかなのだ。 チャーリーパーカーは1日15時間くらい、サンボーンは1日7~8時間練習するという話をしていたことがある。 しかしながら、何の目的もなく練習するというのは苦痛でしかない。 目標をしっかり決めて、例えばいつでも自分の大好きな曲を目標にして練習をすれば少しずつ演奏できるようになってくるのが嬉しいはずだから、そうすれば練習が楽しい。 日々楽器と触れあい楽器と過ごす時間を少しでも長くして、楽器の楽しさや魅力をより大きく感じてもらえるように努力することも音楽教室の持つ役割かなと思う次第でございます。 【サックスとfujiborn】 これは明らかに難しいと感じる曲の場合、楽譜を4小節ずつ又は2小節ずつに分割し、できそうな箇所から練習してみましょう。よほど難易度の高い曲でない限り、本当に難しい部分は意外なくらい少ないです。 音楽と宇宙と あなたを繋ぐ サウンドトレジャー |