この雨の中、墓参りに行くなんて少々シュールかしら・・・。 そう思いながらも、暫く墓参りに行ってないので行くことにした。 山県郡北広島町大朝。 至る所で川が増水し、高速道路や一般道の通行止めを知らせる電光掲示板をチラチラみながらお墓に到着。 さてこれから車を降りようとした瞬間に雨が止みました。 お墓にブツブツ、宇宙にブツブツ、気が済みまして車に乗った直後にまた雨が降り出しました。 一体どうやってこんなにタイミング良く止ませているのだろうかと考えておりましたが、頗る簡単なことだとすぐに気付きました。 雲形UFOが傘になってくれたのです。 楽しくなりましたので、コンビニエンスススストアでお飲み物とちょっぴり恥ずかしくて照れてしまうアレを購入してから帰ることにしました。 帰っている途中、いつも気になっている看板がいつも以上に気になりました。 「乗馬1050円~」 通り過ぎるか通り過ぎないか、或は少々通り過ぎ過ぎたときでしょうか。 「ウマニノーレ!ウマーニノーーーレ!」 頭にそう響きましたので引き返しました。 馬に乗るとはいえ、先ずは人間に話しかけないと始まりません。 どう話しかければ良いのだろうか。 頭の中で色々なパターンをシミュレーション致しました。 「えー、馬に乗ってやろうか?」 随分と生意気だ。 「いやー、わたくし馬刺しがすきなものですから」 危険である。 「へい、ノッテルかい?」 団塊世代か。 「お馬様に乗りたく存じ上げ候」 通じにくくて余計に面倒だ。 頗る困りました。一言声をかけなければ馬に乗れません。乗馬がこんなに難しいとは。てゆーか屋根のないところで考えているものだから小生はもうびしょ濡れなの。 「こんにちは」 乗馬マスターが小生に声をかけました。 「あのー、馬に乗りたいのですが」 普通です。普通過ぎる言葉で小生は実に大人のように答えたのです。 そんな訳で初めての乗馬をし、また一歩英国紳士としてのキャリアを身に付けたことに満足したのでした。 【サックスとfujiborn】 聴いてもらおうとするから緊張するんです サウンドトレジャー http://93.xmbs.jp/st0925inoue/ |