大分県中津市。 唐揚げ王国である。 この地で生まれた福沢諭吉さんもきっと唐揚げが好きだったに違いない。 小生にとって最も理想的な唐揚げを食べることができるのだ。 数か所で唐揚げを食べてみたが、どれも生姜と大蒜の風味がしっかりとついており「さようなら夏バテさん」なのである。 量も多い。 一皿注文すれば8~10個の唐揚げが出てくる。 中津市の隣、宇佐市の某ファミリアリストランテでも唐揚げ定食を注文してみたところ、これがまた美味しいのである。 最早、ファミリアリストランテの域を超えた唐揚げに驚愕した小生は「シェフを呼んでくださいませぬか」とお願いしたのである。 「少々お待ち下さい」と言われ凡そ5分後、登場したシェフはピアスをし顎鬚を伸ばしてガムをお召し上がりになっている若者だった。 「素晴らしい唐揚げですね。これはシェフのオリジナルですか?」 と質問しましたところ 「マニュアルあるんでそれ見ながら作るだけっす」 やはり唐揚げの美味しさには秘密があるらしく、話を誑かすのである。 ストレートに聞いてみた。 「大まかなレシピを教えて頂けませんか?」 「冷蔵庫に入ってる肉を出して揚げてるだけなんで知らないんすけど」 やはり店として秘密は守らないといけないのだろう。秘密厳守のシェフ、流石である。 少々失礼だったかもしれないと反省し、こんな質問をしてみた。 「シェフにとって唐揚げとは何ですか?」 「なんすかね、鶏肉じゃないっすかね。てか俺バイトなんでそろそろ戻ります。」 単純明快なのである。 あっさりと「鶏肉」と答えてしまうあたり、これはもう達人である。唐揚げマエストロである。 「俺バイトなんで」と、まだまだ唐揚げを修行中であるといった謙虚な表現にも屈服である。 唐揚げ王国。 凄腕の唐揚げ職人がゴロゴロと生息しているのだ。 小生にとって西方極楽浄土とは間違いなく大分県中津市である。 【サックスとfujiborn】 サックス用ストラップにも色々な種類があります サウンドトレジャー http://93.xmbs.jp/st0925inoue/ |