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2011年09月19日(月) 

「北海道の○○水産と申します~」

 

  「ご主人様でいらっしゃいますか?」

 『はい。そうですよ。』

 「当社は今年,創業××周年になりまして,感謝の気持ちを込めて赤字覚悟の大特価でカニをお届けしております。」

 

 

 

 

飛び込みのセールス電話です。

かなりベテランの営業のようでした。
営業テクを少しでも吸収できたらラッキーなので,
話に乗ってみることにしました。


 『いくらですか?』

 

 「いやあ~今回はなんと,4kgで22,000円のところ13,000円!しかも送料は当社で負担します!」

 

 『けっこうイイ値段するねぇ。』

 

 「ところがそうでもないんです。これは比べてみてもらえばわかるんですが,美味しい身もぎっしり詰まってまして・・・」

 

 『よおし。』

 

 「お買い上げいただけますか?」

 

 

 『いや,実はね,ワタシら一家は全員カニが大好きなんです。』

 

 『特にワタシなど,カニはこの世で2番目に美味しい食べ物だと思ってるし。』

 

 『別段,お金にも困ってないし,たまにはカニ鍋をしたいとも思ってます。』

 

 『お宅はラッキーですよ!電話した先がそういう家庭だったんですから。』

 

 『ただ今は買う気になってません。』

 

 『さあ,営業トークを続けて,ワタシを買う気にさせてみて下さい。』

 

 「えっ?ん・・・??ええっ?!」


 『こんなカモは中々いませんよ!お宅はカニ屋さんで,ワタシはカニを欲しがってます。あとはその橋渡しをあなたがすればいいだけですから!』

 

 「じゃっじゃあ,買って下さいよ。」
  ↑
 さすがベテランw真っ当な意見w

 

 

 『ヤダ。今のままじゃヤダ。だってワタシ,買う気になってないもの。』

 


 「どうすれば買う気になっていただけるのでしょう?」
  ↑
 スゲエ。さすが。だけどこれくらいは誰でも言うw

 

 『あなたがワタシの心を ときめかせてくれれば買いますよ。しかも値切り無し』


 「・・・・・。じゃあ,ズワイを1パイサービスするってのはどうですか?」

 

 『営業トークが当たり前すぎる。』


 「えええ?」


 『トークに華が無く,まったくトキメカないじゃないか。』

 


 『ワタシがあなたの立場であれば・・・・』

 

 『カニが好きだって聞いた直後にこういいますよ。』

 

 『そうでしょうwワタシは最初にあなたの声を聞いた時から,カニが好きな方なんだな~と思ってたんです。と。』

 

 『その後,【どんなカニが好きなんですか?】から入って・・・』


 『そうです!そうです!丁度そのカニをお勧めしようと思ってたんですよ!これはもう運命です!運命としか言いようがありません!』


 『運命には逆らえないんで,ワタシも特別に心のこもった値段にしますから,さっそく送りましょう!と。』

 

 『商談は組み立てでしょうw相手の意見を尊重しつつ,決してノーと言わず,相づちを打ちながらハメていく。間違っても【えっ?】なんて使っちゃダメですよ。』

 

 『ワタシがあなたの上司なら,クビ,きっちゃいますよ。』


 「はあ・・・・」


 『もっと精進して,また電話下さい。いつでも待ってますから』

 

こんな会話をしました。

もしワタシがこんなこと言われたなら,
電話を切った5秒後にもう1度かけます。

掛かってくれば買おうと思ってたのに,掛かってきませんでした。

3日後とかに掛かってきても,なんの驚きも感動もありません。

 


営業はホントに面白い職業です。
ワタシの勉強のため,誰かワタシに物を売って欲しいと思います。

 

 

 

ワタシは基本的に飛び込みの営業電話は断りません。

 

彼らだって必死で仕事をしています。

 

彼らはモノを売ることが仕事ですが,客と話をすることも仕事です。

 

聞いてあげることが,彼らの仕事になっているのです。

 

買いもしないのに聞いてあげることは,実質彼らの会社にとっては良くないことですが,

経済活動を行っている会社には,しっかり経費をかけてもらわないと経済がまわりません。

 

しっかり経費を使ってもらい,少しでも高く商品を売ってもらい,営業のスキルを上げてもらうことが日本のためになります

 

どうか,飛び込みの電話はすぐに断らず,ある程度話を聞いてあげていただきたいと願います。

 

<ウェルズさんへのコメントはこちら>

 


閲覧数1,564 カテゴリみどりパパな考え コメント8 投稿日時2011/09/19 09:42
公開範囲外部公開
コメント(8)
時系列表示返信表示日付順
  • 2011/09/19 12:36
    よし~さん
    そうですね~
    トキメキですねぇ 確かに!
    トキメキや感動が無いと商売にならないですね。
    勉強になります。
    次項有
  • 2011/09/19 12:54
    > よし~さん

    最近は円安輸入物の安さにトキメく風潮になってますから,
    商品にトキメキを付属させて価値あるものが販売できる世の中になって欲しいものです。
    次項有
  • 2011/09/19 14:17
    0さん
    > みどりパパさん
     考え方としてはとっても間違ってないのですが、
     出し方に問題があると思いました…(・。・;
    次項有
  • 2011/09/19 16:02
    > エドワードさん

    出し方ってなあに?
    次項有
  • 2011/09/19 18:01
    ballさん
    > 『トークに華が無く,まったくトキメカないじゃないか。』
    > 『商談は組み立てでしょうw相手の意見を尊重しつつ,決してノーと言わず,相づちを打ちながらハメていく。間違っても【えっ?】なんて使っちゃダメですよ。』

    営業電話にこんな奥深い世界があったとは。。
    参りました。勉強になります。
    次項有
  • 2011/09/20 00:39
    う~ん。。。
    でもやっぱり、うんざりしているのになかなか終わってくれない、あの勧誘電話には。。。
    だって、みんな言うことが似たりよったりで面白くないんですもん
    あら?
    とすると、面白ければOKなのかな・・・
    次項有
  • 2011/09/20 11:17
    > ballさん

    ハメるっていうと言葉が悪かったですね・・・(反省)
    お客様の要望にNoはありません。

    たとえどんなに無茶苦茶いわれても,ノーと言わないことは基本だと思います。
    次項有
  • 2011/09/20 11:24
    > ももたろうさん

    えええ?終わらせてしまうのはスグじゃないですか。
    「捨てる銭があっても,オドレに出す銭は無い。声が生理的に合わないからw」で終了ですよ。

    でもそれは勿体ないですよ。

    彼らが仕事をしてくれていることでワタシたちは日本社会の中で生かされていると感謝して,
    感謝の念を持って接すれば,セールス電話でさえ心楽しく聞けるものだと思います。

    やっぱり感動させてくれたり,笑顔にさせてくれたり,いろんな勉強になったり。
    セールスにも面白いことたくさんありますよお。
    次項有
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