物事に於いて「こうでなければならない」という考え方が嫌いである。 音楽教室に於いても、楽器の持ち方や演奏方法など、基本的な形を指導はするが、強制的に定番のスタイルを教え込むのではなく飽くまでも「自分の楽な姿勢」や「楽な演奏方法(リラックスすることにより宇宙音に集中しやすくなる)」を探していくようにといった言い方をするのがわたくしのレッスン。 人間が違うのだから人それぞれに変化するのは当然である。 一つの問題または一つの悩みに対して一つの解決方法を考えるというのは、これはとても危険なことで、導き出した解決方法によってもしも良い方向に向かわなかった場合、自らを更に苦しい方向へと追い込んでしまう。 一つの解決方法しか出さないというのは、これは「この方法しかない」と自分を制限してしまう要因となってしまう。また、人というのはどうしても過去の経験で得たことを活用したがるものである。そのほうが簡単だからだ。 例えば解決方法を10通り考えた場合、10通りの選択肢を持つことができる。自分で「これこそナイスアイデア」と思ったものから順番に試していけば良いのである。こういった癖をつけていくと、自分では「これはないだろう」と思っていた方法で非常にスムーズに解決する場合がある、寧ろそっちのほうが実は凄く良かったりする、といったことがよくあるということを発見できる。 「拙者は頭が固いから無理じゃわい」と思ったかたは、次のような訓練で柔軟な思考を身につけることができます。 あるモチーフを決めます。例えば、スイカにしましょう。 スイカの使用法を50通りに展開していきます。 ・食べる ・種を植える ・皮を漬物にする など、10通りくらいまでは簡単に考えることができると思います。 ここからが重要です。 非常識な使用法を考えます。 ・スイカ型テレビ ・スイカ型アタッシュケース ・スイカ水筒 無意味であったり、実用的でなかったり、現実的でなくて良いのです。頭の中で作り出すものなのですから。 よりリアルに考えるには絵に描いてみるのが良いですね。 考えを制限することは自分の行動を制限するのと同じこと。 人生を自分らしく楽しむため、柔軟な思考で日々を過ごしていきたいものである。 【サックスとfujiborn】 移動が多い方は純正ケースではなくフライトケースなどを使用しましょう。楽器をしっかりとホールドしてくれるので安心です。 |