中学1年生からサックスを始めたわたくし。 師匠から「ジャズを聴くといいよ」と勧められジャズを聴こうとするものの、レコードからCDへと変わって間もない時期で今のような安いジャズCDがなかった。 中学生の小遣いで頻繁にCDを購入するわけにもいかない。でもジャズはいっぱい聴いてみたい。 ラジオでジャズの番組があることを発見した。 早速聴いてみると、曲とプレイヤーの解説があり、1時間の番組の中で沢山のジャズの曲が聴けた。 翌週から毎週、カセットテープに録音し、編集しながらジャズのカセットテープを何本も作って、それは今でも20本ほどわたくしの手元に残っているのである。 John Coltrane(ジョン・コルトレーン1926~1967)の演奏を初めて聴いたのもこのラジオ番組である。 「Blue Train」という曲に衝撃を受けた。 マイナーのブルース進行の曲だが、当時わたくしの頭の中にあったブルースのイメージとは違った。 とても格好良くて新しく感じた。そして目まぐるしく音が流れていくのだ。音が流れていくというのは、乱雑に音が並ぶのではなくとても美しい音の流れなのである。 ステレオのスピーカーを向かい合わせて置き、その間に寝転がって大音量でコルトレーンを聴いていると必ず親に怒られた。 怒られたが、当時そうやって何度も聴いたジャズの影響は今でもわたくしの演奏に役立っているのである。 【サックスとfujiborn】 バラードは誰かに語りかけるようなイメージで演奏すると良い 音楽と宇宙と あなたをつなぐ サウンドトレジャー |