じねんさんに教えてもらった因島の北極に行ってきました。

教えてもらった時，「北極って一体なんだ？！」と思って，すぐ調べたんです。

そしたら，うどん屋でした。

そうなるとワタシの興味は，「なぜうどん屋で北極という店名にしたのか？？」ということに持っていかれました。

もし！

ワタシがうどん屋を開店しようとした時，

ワタシには「北極」という名前を付けることができるか・・・？

たぶん無理です。

ワタシのような小者は，わが身かわいさに，もっとうどん屋らしい名前を付けてしまうに決まってます。

【うどんの松風】とか，【尾道うどん店】とか・・・

なぜうどん屋で「北極」なのか？！

気になって

気になって

夜も寝つきが悪かったです。

それで昨日，ついにワタシは北極点(北極店)に到達することができました。

お店に入ると，全てのテーブルが４人掛け以上のものでした。

お昼時間に，一人っきりで入ったので

ワタシが北極点に到着して最初に言った言葉は，

「一人ですけど，構いませんか？」でした。

快く了解してくれて，なぜか４人掛けテーブルではなく，

６人用の座敷に案内してくれました。

この時点で，ワタシの敗北です。

「一人で食べに来たけど，迷惑じゃありませんか？」という投げかけに対して，

その店で一番多く座れるであろう席に連れていかれました。

言葉もありません。

そしていよいよメニューを注文します。

メニュー表です。

料理の写真はありません。

文字だけで想像させる作戦に違いありません。

ワタシはA4のコピー用紙に，エクセルで作成した文字だけのメニューで勝負されました。

「ここで負けてたまるか！」と思ったワタシは，メニューを選びます。

　エビフライ定食

　フライ盛定食

・・・　うどん屋に来てうどんを食べない手はないので，こういうメニューはパスしようと決めました。

だけどその下の

【 ひ と み ち ゃ ん 定 食 】

ひとみって誰だ？！

おそらくコレは釣りに違いありません。

「ひとみちゃんを食べれるのか～」というスケベ心につけこまれて

大変粗末な料理が来ると大失敗するので，気になるけどパスすることにしました。

　うどん定食

　かけそば定食

一人で食べに来ているときに，【かけそば定食】って注文しにくいですよね？

あれは２～３人で来て，一杯を全員で食べるためにあるメニューですもんね。

うどんが食べたいと思えば，【うどん定食】しかないじゃないか・・・

と思ってたら，メニューには裏面がありました。

うどん天国です！

これでこそうどん屋です！

しかも上３つのメニューはすごい魅力的な名前です！

　しあわせセット　８００円

　よくばりセット　８００円

　まんぷくセット　７００円

ターゲットは絞られました。

その中で・・・

仕事中のワタシは，まんぷくになると眠たくなるので，まんぷくセットは諦めました。

残るは「しあわせ」と「よくばり」です。

ワタシは常にしあわせな男です。

だからお金出してまで幸福を買うことはないと思い込み，

結局ワタシに足りてないと思われる「欲張り」を注文することにしました。

注文するために店員を呼びます。

「すみませ～～ん！」

ワタシは，おそらく「ひとみちゃん」であろうオバさんを呼びました。

この時です！

ワタシが北極点まで来た本来の目的を果たすため，

タイミングを失うことなく，彼女に問いただしました。

「なんでこのお店は北極って言うんですか？」

「えっ？あっ、さっ、さあ・・・・わかりません・・・・」

どうやら彼女は「ひとみちゃん」ではなかったようです。

しばらくして料理が来ました。

よくばりセットには，トンカツと，うどんと，ご飯がついてました。

食べてみると・・・・

どれも普通に美味しいんです。

いや，普通すぎるんです。

北極の寒さも感じないし，

アザラシの味もしません。

むしろ店内には，なにやらあったかい雰囲気があります。

「これでは看板に偽りありじゃないか！！」

と，思いつつも，美味しいので夢中になって食べてしまい，

お勘定する時に，やはりもう一度聞いてみました。

すると厨房から店主が出てきて，こう言われました。

「私が大阪で修行してた時の店の名前が北極だったんです。」

ようやくナゾが解けました。

だけど新たな疑問が浮かび上がりました。

大阪の北極は，なんでその店名をつけたんだろうか・・・・

ワタシの旅はまだまだ続くようです。ヘッドライト～テールライト～