コノスルのワインが900円だということをじねんさんのブログで知って楽天市場で確認してみました。 700円~900円で販売されていました。
ラベルは再生紙で、キャップシールの代わりに瓶口を覆う ワックスも有機のものを使うという凝りよう。それでいて900円。
これを読んで思ったことは・・・
『ワタシがワイン工場を持ってなくて良かった』
ということでした。。。
「こんな状態では,今さらワタシが良いワインを造って販売する気にならないな」という諦めの思いでした。
街の大型電気店に行くと,サムソンやLG製のテレビが並んでいます。 ソニーも日立もテレビ部門から撤退して,韓国製品がハバをきかせています。
ソニーも日立も,単純に製品の品質が劣ってサムソンやLGに負けたというのであればわかるんですが, 多分,そうではないと思います。
対して我が自動車はどうでしょう?
トヨタの最大のライバルと言われているメーカーは,やはり韓国のヒュンダイ自動車です。
しかしヒュンダイは早くから日本から撤退しております。 日本メーカーは,ライバルの韓国メーカーを日本から締め出し,自国の製品を成長させることに成功したのです。
その方法とは何だったと思いますか?
日本の自動車メーカーは・・・
「自分で作った自動車の販売をドンキホーテやコジマなどに任せず,自分で値段を付けて販売すること。そしてそれが常識な世の中にする」ということでした。
その結果,自動車の価格(価値)は守られ, 第3国の価格競争に乗らない日本マーケットを作り上げることができました。
ヤフーオークションを見ても,楽天市場を見ても,新車を自動車屋以外から安く買うことは出来ません。
他国から見ればそんな不公平なマーケットのおかげで,日本の自動車を世界一の品質に成長させることができたのです。
つまり,販売で『成長』をうたうのであれば,地域のプライスリーダーにならなければなりません。
今はどんなに美味しくて品質の高いものでも,すぐに他者が追いついてきます。 通貨の安い者(利益が小さくても良い者)が追いついてきた時,撤退せざるを得なくなります。
ワタシがいくら高品質ワインの製法を知っているとしても,ワイン市場には魅力を感じません。 販売する製品の価値を守ることは,品質の高い製品を作ることより優先されるということになります。
それは「観光」を販売することにも通じるとワタシは思います。
|