うちの息子も沢山持ってましたね
女の子はお人形かな?
エンジン音ではなく、会話ですが
幼少の頃から自動車が好きである。 3歳の頃はバケツ一杯になるくらいのミニカーを持っていたのだが、4歳頃にはスコップで穴を掘ることに夢中になってしまい、持っていたミニカーを全て、庭のあちこちに埋めてしまった。 5歳頃は細川たかしを熱唱していた。 そんなわけだから今でもミニカーを見ると嬉しくなってしまい、コンビニでランボルギーニLP400や、ディアブロがおまけとして付属している缶コーヒーを見つけると、あまり飲みたくなくてもおまけ欲しさに買ってしまうのだ。 あと、フェラーリよりはランボルギーニが好きである。 帰宅すると、何よりもまず新車を開封する。 開封した後はもちろんドライブである。 新車の窓ガラス部分、左右を親指と人差し指で摘んだらエンジン始動である。よりハイレベルな走行には中指を添えることを忘れてはならない。 レース仕様であるから、エンジン音は大き目である。 「ブボボボボン、ブボボボボボボン」 と、わたくしの好みのエンジン音を出すのだ。 発車の際は「キキキキーッ」と言う。当然である。 3分も走行すれば、わたくしはもう頗る興奮し、息を切らしながら唾を散らしながら、WRCのような豪快なスライドと共に「キキキキーッ」「ブオンブオオオン」と、走行を続けるのだ。 顔は真剣そのものだし額には汗も滲んでいる。 そこはもう自宅ではない。鈴鹿であり、モンテカルロであり、ニュルブルクリンクなのである。 勢い余ってそのまま玄関から出ようとしたところで我に返る。 わたくしは玄関を開け、左手で額の汗を拭いながら「フイーーーシュ」と、爽やかな吐息を漏らすのである。視線はもちろん青空の向こうにある宇宙に向いている。 井上富士夫36歳、職業:少年 【サックスとfujiborn】 色々な曲を演奏できるようになってきたら、新しいマウスピースに変えてみましょう。サックスが益々楽しくなります。 音楽と宇宙と あなたをつなぐ サウンドトレジャー |