背後におじさんが立っているのではないか・・・ どうも最近は夕方頃になると時折おじさんの匂いがするのである。 ふと気付いた時に後ろをパッと振り返ると確かにおじさんの匂いがするのだ。 これは何かしらおじさんが付きまとっているのではないかと心配になり、なるべく気付かれないように瞬時に振り返ってみたりするのだが、そこにおじさんの姿はない。だが明らかにおじさんの匂いだけは存在するのである。 どうにも気に入らないので友人に話してみると 「それはカリーシューだよ」 と言っていた。 よくわからないので数回聞き返してみたが、やはり 「カリーシュー」 と言っているように聞こえるので小生は仕方なく 「あー、うんうん。あー、あれね」 と僅かに微笑みながら返事をした。 「カリー・シュー」 確かに小生は6月からカリーを食べ続けているのだ。 先月だけで50食は食べたが、マリナーズ時代のイチロウさんもそのような食生活をしていらしたのだ。 それならイチロウさんも背後におじさんが立っていたのか、という話である。 だがしかし、それは「カリー」についての部分だけの話である。 では、「シュー」というのは一体何なのだろうか。 どう考えてみても意味がわからないのである。 「シュー」については聴き違いであろう。 「シュー」ではなく「ジョン」ではなかろうか。 「ピーチ・ジョン」とかいう私服がランジェリーな女子達の本があるではないか。きっとあれと同じようなものであろう。 「カリー・ジョン」である。 頗る爽快な気分になった。 つまりはランジェリースタイルの女子達が小生の背後に立っているのである。 何度振り向いても姿が見えないのは、ランジェリースタイルの彼女たちが少々恥ずかしいか或は照れているために隠れてしまうからである。 匂いこそおじさんだがランジェリー女子である。恥ずかしがる必要はあるまいに。 まぁ良かろう。女子の心は複雑である上に傷つきやすいものである。 どうやら不安が晴れ、頗る陽気な心持になった。 今日も素晴らしい1日になりそうである。 幸せをありがとう、「カリー・ジョン」。 【サックスとfujiborn】 出したい音のイメージを持つと同時にリードの振動を意識することが大切です サウンドトレジャー http://93.xmbs.jp/st0925inoue/ |