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2012年05月22日(火) 

『マイ・ブルー・ヘブン (東京バンドワゴン)』(小路幸也・著/集英社文庫)を読みました。

 

 

裏表紙の紹介文を引きます。


 

終戦直後の東京。華族の娘、咲智子は父親からある文書が入った“箱”を託される。それを狙う敵から彼女の窮地を救ったのは、堀田勘一という青年だった。古本屋「東京バンドワゴン」を営む堀田家で、咲智子はひと癖もふた癖もある仲間たちと出会い、敵に連れ去られた両親の行方と“箱”の謎を探るため奮闘する。いつも皆を温かく見守るおばあちゃん・サチの娘時代を描く人気シリーズ感動の番外編。

 


 

 

シリーズ第4弾にして、番外編。番外編ながらシリーズ最高傑作の予感。出だしから物語にグイグイ引き込まれて読みました。物語は東京バンドワゴンの二代目・草介、三代目・勘一の生きた戦後間もないころのエピソード。本書で考えさせられるのは血筋です。古本屋東京バンドワゴンを営む堀田家の血筋は「お節介」らしい。しかしそれは決して下世話なものではない。人として生きる上での矜持と信念に基づいたものであって堀田家と堀田家に集う者すべてに共通する美質だ。祖父の生き様、父の生き様が子に孫に受け継がれる。それこそが血筋であり一族の誇り。ただただ、生を受け、食べて、糞を放り、死んでいくだけが人生ではない。高潔に生きる人生にこそ意味があるのです。そんなことを考えさせられる、昭和のにおいがぷんぷんするお話でした。当時の雰囲気たっぷりのJAZZが聴きたくなります。

 


閲覧数1,715 カテゴリ読んだ本 コメント2 投稿日時2012/05/22 23:34
公開範囲外部公開
コメント(2)
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  • 2012/05/23 00:19
    > 将さん

    テレビドラマを視ましたけれど、あまり・・・
    次項有
  • 2012/05/23 00:08
    さん
    やっと終わった かなえの 境遇...
    次項有
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