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2015年05月08日(金) 

 

『ブロードウェイの天使』(デイモン・ラニアン:著、加島祥造:約/新潮文庫)を読みました。

 

 まずは出版社の紹介文を引きます。


 ブロードウェイの場外馬券屋<ベソ公>は、賭金20ドルのカタに、人形みたいな女の子を預かるが、梨のつぶてをくらって途方に暮れる。けれども、彼女の天真爛漫鰤に、仲間の小悪党ともども情を移した果ては・・・・・・? 映画にミュージカルに繰り返し上演された名作のオリジナル(表題作)をはじめ、ブロードウェイ界隈に巣くう老若男女の珍妙なデキゴトロジーを描いた傑作短編集。


 

 

 

 北森鴻氏の《香菜里屋》シリーズの最終刊『香菜里屋を知っていますか』の中に「猫の恩返し」という短編が収められています。その話の中で本書『ブロードウェイの天使』が登場したのがきっかけで読むことにしました。作家が自らの著書の中で他の作家の著書を登場させるということは、よほどその作品が好きだということでしょうから。

 作者デイモン・ラニアンはニューヨークのブロードウェイを舞台とした短編を多く書いている作家らしい。ラニアンのことは小路幸也氏もお好きなようで、《東京バンドワゴン》シリーズの中でラニアンの『野郎どもと女たち』が登場した。その時もネットで『野郎どもと女たち』の古書を購入した。そんなふうに関連書を読んでいくのは楽しいし、本屋で新刊書を買うのに比べてハズレがない。

 さて、本書ですが、短編12編の”ラニアン・ア・ラ・カルト”となっています。表題作「ブロードウェイの天使」はもちろんのこと、「マダム・ラ・ギンプ」「ミス・サラ・ブラウンのロマンス」「レモンドロップ・キッド」も素晴らしい。私の心をズドンと撃ち抜きました。アメリカらしい人情味が感じられます。映画にもなっているらしいのでそちらも見てみたい。

 

 「マダム・ラ・ギンプ」→「一日だけの淑女」「ポケット一杯の幸福」
 「ミス・サラ・ブラウンのロマンス」→「野郎どもと女たち」
 「ブロードウェイの天使」→「可愛いマーカちゃん」
 「レモンドロップ・キッド」→「腰抜けペテン師」 

 

 


閲覧数1,807 カテゴリ読んだ本 コメント0 投稿日時2015/05/08 12:54
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