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2014年02月23日(日) 

『嫌な女』(桂望実・著/光文社文庫)を読みました。

 

まずは出版社の紹介文を引きます。


初対面の相手でも、たちまちするりとその懐に入ってしまう。小谷夏子は男をその気にさせる天才だ。彼女との未来を夢見た男は、いつの間にか自らお金を出してしまうのだ。そんな生来の詐欺師を遠縁に持つ弁護士・石田徹子は、夏子がトラブルを起こすたび、解決に引っぱり出されるのだが…。対照的な二人の女性の人生を鮮やかに描き出し、豊かな感動をよぶ傑作長編。


 

  

 

肉体のピークは二十歳前後であっても、人はやはり六十年、七十年と生きて完成するものなのだなぁ。長い年月をかけて人は深く深く成熟していく。こうありたいと願っても、そうならないことも多いけれども、それが人生だ。なんとか心の中で折り合いをつけるしか無い。幸せな人生とは何なのだろう。どうすれば幸せに生きることが出来るのか。この問いに対する作者・桂望実氏の答えは「恕」であるように思う。ゆるす、おもいやるこころ。人間は白でも黒でも無い。善でも悪でも無い。これでいいという到達点も無いし、それではダメだという断定も無い。そういうことではないか。

 

 

 


閲覧数1,295 カテゴリ読んだ本 コメント2 投稿日時2014/02/23 13:54
公開範囲外部公開
コメント(2)
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  • 2014/02/24 22:50
    > ももたろうさん

    嫌な女・夏子さんは女の敵です。結婚詐欺師です。ということは、男の敵でもあります。では、夏子はほんとうに嫌な女なのか・・・。ももたろうさんなら許せるかも。
    次項有
  • 2014/02/23 17:20
    うーん、でも、もしかして私が一番苦手なタイプの女の人のお話なのかも。恕以前にできれば関わりたくないです…
    次項有
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