「ママってトトロみたいでしょ?」
「うん。カ タ チ は ね。でもトトロはもっとふわふわしてるよ。」
「ん?ママもふわふわしてるでしょ?」
「ちがうよ。ママの足はサボテンみたいにチクチクしてるもん。」
「なるほど。そうか。そうだねえ。」
「パパのおヒゲもだよ。」
「うっ…そうか…そりゃそうだw」
「だけどパパはトトロじゃないでしょ?」
「うん。そうだけどちょっとクサイ…」
「パッパパはニオイなんてしないよ!」
「するよ!」
「しないしない!」
「クサイクサイ!ケモノクサイ!」
「あっ,ママ来た!」
「何を楽しそうに話してるの?」
「なんでも無いよ。なんでも無い!」
「ん〜とねえ,パパが『ママのおたふくが治らないんだ』って心配してたの。」
「そっそんなこと言ってないだろう!近いけど,話が飛躍してる気がw」
「みどりは『好戦的』って言葉わかる?」
「わかんない」
「そっそんなことより明日の晩ごはんの話をしようじゃないか!明日の晩ごはんのメニューは・・・・」
「明日は無いよ」
「マッママが怒ってるっ!」
「え〜明日はごはん無いの〜?」
「みどりたちはあるよ。ママたちはダイエットするからご飯ないの。」
「『たち』って何だよ!ワタシを巻き込まないで〜」
「ふ〜ん。まあ,みどりはおやつがあればいいんだけどね。」
「パパもお酒があればいいんだけどね。」
「お酒ももちろんありません。」
「お酒と一緒に食べるツマミも?」
「もちろんありません。」
「ワシが悪かった。謝る。」
「なにを?」
「い,いや,ワシはね,常々から,良く出来た女房だって感心してるんだ。ワシみたいな男のところに嫁に来てくれて,いつも心の中では感謝・感激,光栄のいったりきたりなんだよ。」
「舌が回ってないし」
「いや,だからゴメン。チップスターを2枚重ねで食べてた犯人はワシ。靴下をひっくり返したまま脱いでる犯人もワシ。」
「知ってるよ」
「そう。ワシのことは全部わかってくれてるんだから,なっなっ?」
「そうねえ。じゃあ明日は・・・」
「ステーキにしよう!」
「ステーキ最高っ!ひゅ〜ひゅ〜」
「みどりは硬いの食べれない!」
「好き嫌い言っちゃダメだよ〜」
「ハハハハ」
「ウフフフ」
微妙に誤魔化しながらも,尾道の小家庭の日々は過ぎていくのであった。
チャララ〜♪