「だけどマティーニは冷たいほど優しくまろやかなんだ」と。
今夜もモウソウが止まらない みどりパパです。こんばんは。
尾道の海岸通りと商店街を自転車で走ってみました。
レモン味のかき氷を買って駅前広場に座り,尾道水道というパノラマスクリーンを楽しみました。
夏の日射しが海を色濃く,かき氷のレモンをブルーハワイに変えてくれました。
かき氷を食べ終わると,今度は商店街へサイクリングです。
尾道の街を自転車で走るということが,自動車族のワタシには夢のようでした。
さくら茶屋の前に並ぶ女子高生にぶつからないよう,自転車の速度を落としフラフラしながら抜けました。
速度を落としたのは,ブツけないようにするためです。他に何の意図もありません。
フラフラしたのは視線をどこかに移しよそ見していたからではなく,たんに速度を落としすぎたからに過ぎません。
商店街に入ると,ワイドスクリーンだったはずの景色が一転して洞窟を探検するような縦のビジュアルに変わります。
一番街に入ると,パンの焼けた香りや何かがコゲた匂いが漂い,商店街の切れ目からは海風が潮の香りを運んできていました。
ミシン屋さんのウインドウガラスに,自転車にまたがって嬉しそうにニヤけている黒い男が写っていました。
中央商店街を通り梶田時計店の前で,自転車に乗った強烈なboinをしたオーストラリア人らしき女性が,買い物カゴを持った奥様に道を訪ねていました。
英語での会話に奥様は困惑していたようで,ワタシは飛び入り参加しました。
もちろん,困っている旅行者を助けるという純粋な動機です。boinは関係ありません。
彼女は,”あなごのねどこ”に行きたかったそうで,「オゥケィ,ァィインフォームユゥ,フォロミーキャモォン」とテキトーに言って,仲良くランデヴーライドをしました。
尾道のロマンを感じながらも,当然ながら新たなロマンスは生まれませんでした。
とにもかくにも嬉しかったです。
「ワタシは今,本当に尾道の街を自転車で走っているんだ」
信じられないような,本当に夢の中のようなひとときでした。
願わくば再びこの時間が訪れるよう・・・
次は愛娘みどりと走ってみたいです。