書き込み数は30件です。 | [ 1 2 3 ] | ◀▶ |
『その日のまえに』(重松清・著/文春文庫)を読みました。 重松さんに家族を描かせたらもうたまりません。バスの中で読んでいて、涙をこらえるのに大変でした。もう勘弁してくださいよ、重松さん。
その日とは自分が、あるいは自分にとって大切な人が死を迎える日。自分が迎えるその日、気がかりは自分がいなくなった後の家族のこと。大切な人が迎えるその日、それは自分が … [続きを読む] |
静岡駅から歩いて5分ほどのところに目指す店はあった。白地ののれんに「大衆酒場 多可能」の文字。太田和彦氏の推奨する「日本100名居酒屋」の一つである。創業は大正12年というから、大衆酒場として地元の人に永く愛されている店のようだ。
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イズミはカンとクドウを似たもの同士だと思っていた。ルックスも趣味も性格も見事に対照的ではあるのだが、クドウがあのとき叫んだ「コルトレーン聴いてなんも感じひん魂やったら、捨ててまえ!」という台詞と、今カンがイズミの隣で、自転車に乗った女子高生に向かって叫んでいる「やらして!!」は、結局のところ同じ場所から湧き出ている叫びなのだ。 |
本日の一献は、越の誉「雪の中にて寝かせたお酒」純米生詰です 越の誉は二十歳代の半ば、行きつけの居酒屋で飲んでいた銘柄です。 蔵元は新潟・柏崎の原酒造株式会社。
夏が過ぎ、この季節ならではのひやおろし。 厳寒の時季に仕込まれ、暖かい春、酷暑の夏をじっくりと熟成した酒です。 優しい甘みを清々しい酸味がキリッと洗い流した後、思いのほか豊かだった旨味が口中に余韻を残す酒。 新潟の酒に多い淡麗辛口とは一線を画すええ感じの酒です。 |
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