たろうは昼間無口である

だが、夜はけっこううるさい

最近ドアを開けて寝ることができるので、1時間おきに起こされることはなくなっているけど、何かあるときはしつこい


しかもたろうは声が小さい
図体はでかいのににゃーではなく
小さくあーと哭く
だから、気づかないとジャンピングアタックがくる

今朝も予定1時間前、悪夢にうなされていたとき、いきなり衝撃がきた


私は腰が悪いのは、きっとこのせいだと思っているんだけど、ベッドの下から
7.2キロの猫がジャンプして、お腹とか背中とかに乗っかってくるのである

何度やられても飛び起きる
こっちは身構えている訳ではないのだ
いつも不意打ち
あるいは小さい声でうるさく言われて、うっすらぼんやり意識が覚めかかっているときに

で、今朝もいつもの衝撃で目が覚めた

しかも、しつこく階段に誘う

仕方ないから、起きて行ってやると
階段を一段ほど降りてじっと見つめる

私が降りてもまだ、上の縁にほほを擦り付けながら、こっちを見上げる

抱いて降りろってか！

重いんだよ、あんたは
寝起きのもーろーとしてるときには特に
母ちゃんは、低血圧なんだから、寝起きは悪いんだぞ！

ま、そんなこと言っても、たろうは動かないので、抱いて階段を降りて下で放してやると水の所へ

あ、そう言えば、夜中にこたろうが、カタンカタンひっくり返してる音がしてたっけ
水がなかったんだね

水をやって寝直しましたが、やっぱり眠い
最近まではもっと頻繁だったのに、もう寝るのに慣れている

この前も書いたけど、こたろうのは明らかに喋ってるけど、寡黙なたろうのはこどものねー、ねーに近い
高音である
言わば、安田大サーカスのクロちゃんである

しかも、たろうはケボである
ケボってのは、多分、ここらでしか通用しないだろうから、一応説明しておくと、潔癖症
だもんで、トイレの砂はかかない
うんちしても、トイレの外をかく
砂はかかない
おぼっちゃまである

たろうは規則的である
時間ややり方を決めていて、それにしたがって行動する

例えば、夜中に私の布団に入りたいとき

例のジャンピングアタックで起こした後、戸口まで連れていき、ドアを開けさせてから、出て入って再び閉じさせ、ベッドに飛び乗って私を待つ

来たときから、時間にうるさかったから、生まれつきの性格だろうけど、厄介きわまりない

猫といえどそれぞれ個性がある

主人が、私に
『猫のエサ』と言うな、『ごはん』と言いなさい
家族なんだから
って言うんだけど、まあ、そんな気になるのも分からないではないな