冬の夜長に薪くべながら読む本もいいですね、つい最近亡くなられ
た陳舜臣の三国時代「曹操残夢」を読書中、、藤沢周平、山本周五郎
などをよく読みましたが、あなたの居酒屋の一杯、晴耕雨読のつぶや
きに共感を覚えて筆を執った次第、、、。
『三屋清左衛門残日録』(藤沢周平:著/文春文庫)を読みました。1992年9月発刊のものを古書店で買い求めました。 まずは出版社の紹介文を引きます。 日残りて昏るるに未だ遠し―。家督をゆずり、離れに起臥する隠居の身となった三屋清左衛門は、日録を記すことを自らに課した。世間から隔てられた寂寥感、老いた身を襲う悔恨。しかし、藩の執政府は粉糾の渦中にあったのである。老いゆく日々の命のかがやきを、いぶし銀にも似た見事な筆で描く傑作長篇小説。 人にはそれぞれの生き様がある。されば自ずと老い方も様々である。書を読み、身体を動かし、釣りを楽しみ、たまに行きつけの居酒屋で旬を味わい酒を飲む。そうしたささやかな営みに幸せを感じる。そうした「老い」が人生の締めくくりにふさわしい。しかしふさわしく老いることは思いのほか難しそうだ。 |