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2013年11月28日(木) 

「よくいるわよね。 ほら、自慢の車を洗車したあとに雨に降られると舌打ちしたりするようないやな男が。ああいうのは絶対に女に嫌われるタイプよ。車は雨の日こそみがくんだわ。 ぴかぴかにみがいたボディに雨の滴が玉になって走るのって、すごくセクシーだと思わない? 雨の日に車をみがくのを嫌がる男なんて最低ね 」

                                (本書P36より)

 

『雨の日には車をみがいて』(五木寛之・著/集英社文庫)を読みました。

 

まずは出版社の紹介文を引きます。


 

ビートルズが東京へやって来た日、放送作家の卵だったぼくは、1台のオンボロ車、シムカ1000を手に入れたが、その代償のように1人の女友達を失う。(第1話「たそがれ色のシムカ」)アルファ・ロメオ、ボルボ122S、BMW2000CS、ポルシェ911S…。それぞれの車に素敵な女性との出逢いと別れをからめて、リリカルに描く青春恋愛小説の名作。


 

 

 

 読んでいるあいだずっと、わたせせいぞう氏の『ハートカクテル』風の画が頭に浮かんでいました。綺麗な透明感のある色彩、スタイリッシュな世界観、バブルの香りが漂う時代でした。題名『雨の日には車をみがいて』は愛車を洗車した後に雨に降られるのを厭がるような男のかっこ悪さを皮肉ったものだ。もちろん私はそのような男ではない。それどころか、車をいつもピカピカにみがくことを恥ずかしいと思うような複雑な自意識を持つ、誠にややこしい男である。子供の頃、運動会の日の為に親が買ってくれた真っ白に新しい運動靴をわざわざ土で汚して履いていった人間です。(笑)

 

 

 


閲覧数1,302 カテゴリ読んだ本 コメント2 投稿日時2013/11/28 06:00
公開範囲外部公開
コメント(2)
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  • 2013/11/30 18:38
    > じょうさんさん

    やっぱり読んでいらっしゃいますね。1980年代交換から1990年あたりの香りがプンプンします。
    次項有
  • 2013/11/30 09:10
    私も以前この本を読んで、洗車した後雨がすぐ降っても悔しく思わないようにしていました。
    次項有
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