世の中全体が、バブル崩壊後の不景気という名のトンネルにすっぽりと入り込んでしまい、出口を見出そうともがき苦しんでいたこの十年間。一九九四年から二〇〇四年に亘わたる就職氷河期に世の中に出た若者たち。その彼らを、後に某全国紙の命名により、「ロスト・ジェネレーション」、略してロスジェネ世代と呼ぶようになる。 (本書P025より)
『ロスジェネの逆襲』(池井戸潤・著/ダイヤモンド社)を読みました。
まずは出版社の紹介文を引きます。 人事が怖くてサラリーマンが務まるか!
半沢直樹シリーズは体に悪い。読み始めたら止められない。仕事中に読むわけにいかないから家で読むことになる。夜遅くなる。胸のすく大逆転劇に読み終えても興奮冷めやらず、しばらくは眠れないという状態になる。仕方が無いから酒を飲むという展開になる。誠に困ったことである。 それにしても池井戸氏は銀行のいやらしいところを描くのがお上手である。加えてイヤな奴を書く腕前は天下一品。たとえば作中、主人公・半沢の友人渡真利にこう語らせています。
「あきらめの悪い人種なんだよ、銀行員ってのはさ。ついでにいうと、実力もないのにプライドだけ高い奴ってのが一番手に負えないんだ。しかもそういう奴は掃いて捨てるほどいる」
銀行時代によほどイヤな奴のモデルがいっぱいだったのでは?、と思ってしまうほどです。
あ、そうそう。手に負えない奴といえば、昨日、ある講演会で手に負えない奴の話を聴きました。それは某政党の元総理大臣H氏とK氏。 まずはH氏。 とことん善人。善意の暴走はたちが悪い。沖縄に行けば、とことん沖縄県民の気持ちになってしまって、後先考えず「基地を県外移設する」と言ってしまう。中国に行けば、もう中国人の気持ちになってしまって尖閣諸島は中国のものと言ってしまう。善意がオーバーフローしてしまう。 続いてK氏。 この方の性格、人格はどうしようもない。ただただ総理になりたいだけの人。一言で言えば権力亡者です。総理になったら何をしたいかが何もない。だから総理就任半年後に「仮免許だった」などと信じられない発言をする。
ホント、たちが悪いですねぇ。そういえば以前、S新聞がH氏を評してこう言っていました。 「総理が務まらない人は過去に何人もいるが、元総理が務まらない人はこの人だけだ」 辛辣ですが、当たっていると思います。某政党はこの方を国外に出してはいけません。出すなら宇宙に出すべきです。
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