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2011年05月28日(土) 

 

『姫路文学選集 兵庫県地下文脈大系 [6]』を読みました。

知人からの借本です。

珍しい本のようでamazonのデータベース検索でもヒットしません。「兵庫県地下文脈大系」で検索をかければ前後巻(1,2,3,4,5,7)がヒットするのみ。[6]のみ登録がありません。

一九四八年に旧制姫路中学と旧制姫路高校OB七人によって創刊された同人誌『姫路文学』に寄せられた短編小説一三篇で構成されています。興味を惹いたモノ、さほど興味を惹かなかったモノいろいろですが、巻頭を飾った沖塩徹也氏の「北京の落日」が秀逸でした。戦時中のにおける人妻との恋愛が耽美的に描かれている。人間性が極度に制約される軍隊生活の中で押さえきれぬ情念が押さえた筆致で描かれることによって、かえって艶めかしく官能的ですらある。


閲覧数745 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2011/05/28 10:29
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