柑橘の島瀬戸田はいま収穫の季節。 みかんは年末におおよそ収穫が終わり、 年明けからは伊予柑やはっさく、ネーブルなどの”雑柑類”の収穫が始まっています。
このブログで何度かご紹介しているNさんも みかんレモンだけでなくありとあらゆる柑橘をつくっています。 先日、その収穫のお手伝いに行ってきました。
なんとなくイニシャルにしていましたが、 サクッと許可をもらえたのできちんとご紹介します、 能勢賢太郎さん。
長く大阪で会社員をしていましたが、 2年前に瀬戸田に戻り、減農薬栽培に取り組んでいます。
僕が引っ越してきたばかりの去年の夏、 能勢さんの畑でバイトさせてもらいました。 強い日差しの中木陰で休憩して、 海を見ながらとめどなく話をしたことが忘れられません。 瀬戸田のこと、今までの様々な経験、Uターンの想い、 たくさんのことを教えてもらいました。
その後家を紹介してもらうなど お世話になりっぱなしなのは以前書いたとおりです。
つくった柑橘はネットで直販もしています。 こちらがホームページ。
大胆なつくりはお父さんによるもの。 「直したいんじゃけどねえ」と苦笑いしていました。
この日は朝、熟練のおばちゃん二人と一緒に伊予柑の収穫。 もうすぐ寒波が来るので、 その前に急いで収穫しなければいけないとのこと。 寒波に襲われると急激に苦味が増すんだそうです。
僕の家がある中野地区、 家から上がっていったところにある畑で作業。 収穫というと豪快にもいでいく様子を想像するかもしれませんが、 ハサミで丁寧にヘタを切っていきます。 ヘタが残っていると他の果実を傷つけ、傷から腐っていってしまうため。
木に分け入り、時に登り、 たまに擦り傷をつくりながら、 緑の匂いの中でからだを動かす時間。 デスクワーク続きでなまっていた身体が目覚めていくようでした。
午後からは高根島でレモンの収穫。 高根はやっぱりどこを見てもすばらしい景色で、 たまに作業の手を止めて眺めてしまいます。
「高根の山の上じゃ数えきれんぐらい流れ星が見えるんよ。」
ずっと前に能勢さんがそう教えてくれたけれど、 そういえばまだ見に行ったことがありません。 暖かくなったら、行ってみようと思います。
ご褒美に段ボールいっぱいの柑橘をもらったので、 思い立って島根の友人に丸ごと送りました。
東京で近所に住んでいて、やはり震災後に移住した友達。 雲南市の塩田という過疎地域に住んでいます。 海の恵み、山の中で村のみんなに楽しんでもらえますように。 |