本当は自分の身内や知り合いの方との別れがあっても、極力書かないようにしようとしてたけど、こんなに素敵な先生がおられた事を皆さんにも知って頂きたいと思い書きます。 高校2年の息子が、今は廃校になった小学校の時、担任をして下さった先生が2年8ヶ月の闘病の末亡くなられました。 志し半ばの56才でした。 先生は病床からも子供達にメッセージを送り続け励まして下さいました。 命の大切さも教えて下さいました。 お通夜には、その先生に教えを受けた子供達がたくさん集まりました。 息子達の学年も遠くは山口から、申し合わせる事もなく、当然のごとく全員が父母同伴で集まり、先生と最後のお別れをしました。 お経の後、祭壇の前に集まった子供達は先生がお好きだった「ひろい世界へ」の歌を涙しながらも合唱。 その後も、先生の前でプチ同窓会は尽きません。 きっと、きっと、こんな様子を先生は喜んで下さっていたに違いありません。 本気でビンタされたやんちゃな子もいました。 しっかり褒めてハグもして下さいました。 一緒に悩み、涙して下さった事もあります。 正に、全身全霊子供達を愛し続けて下さった先生。 帰りの車の中で息子は私に言いました。 「先生の顔笑ってたね。多分、いい亡くなられ方されたんじゃろねぇ」 私は、また涙が止まりませんでした。 こんな言葉がスッと出てくるのも、こんな素晴らしい先生との出会いがあったからです。 先生、これからもこの子達にエールを送ってやって下さい。 以下は、生前 息子達が中学校を卒業する時に下さったメッセージです。 先生のご冥福を心より申し上げます。 ********************** ご卒業おめでとうございます 小学校の卒業式。今でも鮮明によみがえってきます。あれから3年―。 一日一日の学びを積み重ね、中学校の卒業式を迎えたみなさん、おめでとう! 私は昨年の7月以来、病気と闘い続けています。言葉には言い表せないほどの絶望感も味わいましたが、病気になって初めて大切な事にも気づきました。その事をみなさんへのお祝いのメッセージにしたいと思います。 一つ目は、「続けること」です。小さい事でも、積み重ねることが大きな結果につながるただ一つの道です。続ければ必ず夢は叶います。 二つ目は、「自分をほめること」です。自分を知り、自分とよく話し合い、自分を好きになって下さい。自信とは、自分を信じることです。自分をほめれば、どどんどん自分は変わっていくことができます。そうすれば、もっとまわりの人や物ともつながり合うことができます。いつも希望を持ち続け、あきらめることなく前へ前へと進んで下さい。 心を込めて折ってくれた千羽鶴、本当にありがとう!私も一日一日生かされていることに感謝しながら頑張張っていきます。みなさんも誠実に一生懸命生き続けて下さいね。いつの日にかまた、成長したみんなに会えることを心から願っています。 2010年3月12日 http://onomichi-sns.jp/blog/blog.php?key=10044 |