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2012年03月04日(日) 

『二つ枕』(杉浦日向子・著/ちくま文庫)を読みました。

 

 

 

まずは出版社の紹介文を引きましょう。


夜ごとくり返される客と<<花魁:おいらん>>の駆け引き。江戸は吉原の世界をその背景を含めて精密に描いた表題作の他に短篇五篇を併録。
【解説: 北方謙三 】


 

秀作でありんす。郭の幾分不健康だが甘酸っぱい空気、金抜きでは成り立たないが金だけではない虚々実々の関係、己に自堕落を許した生き方が浮世絵風の絵で描かれた漫画です。そこに描かれているのは「色」と「粋」。そして、それにひたすらのめり込む杉浦さんの耽溺ぶりが色濃くあらわれている。そう、人は好きな世界に耽溺してこそ、生まれてきた甲斐があろうというもの。2005年に満46歳で亡くなられた杉浦さんの内的世界を垣間見た思いがする。

 


閲覧数720 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2012/03/04 20:15
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