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2013年06月17日(月) 

『出世花』(高田郁・著/祥伝社文庫)を読みました。

 

まずは出版社の紹介文を引きます。


 

「頭抜けた才能」と文芸評論家細谷正充氏絶賛!
お縁9歳~19歳、心洗われる時代小説!
「不義密通を犯した妻の血を引く娘に、なにとぞ善(よ)き名前を与えてくださらぬか」幼いお艶(えん)と共に妻敵(めがたき)討ちの旅に出て六年、江戸近郊で無念の死を遂げた矢萩源九郎(やはぎげんくろう)が寺の住職に遺した言葉である。しかし、源九郎の骸(むくろ)と魂は三昧聖(さんまいひじり)によって清められ、安らかに浄土へ旅立つ。「艶」から仏縁の「縁」と改名した少女が美しく成長する姿を、透明感溢れる筆致で描く感動の時代小説。

 


 

 

四つの短編すべてが切ない話だが、わけても「落合螢」がやるせなく心に残る。お縁の中に岩吉を密かに慕う気持ちが芽生え始めていたのではないか。岩吉には慕う相手として、お紋よりお縁こそが相応しかったのにと悔やまれる。しかしそれが恋というものだろう。「恋に落ちる」とはよく言ったものだ。お縁が岩吉を想う気持ちは「愛しみ」、岩吉がお紋を想う気持ちは「恋」と言うことか。

 

 


閲覧数1,032 カテゴリ読んだ本 コメント0 投稿日時2013/06/17 04:53
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