「吉門さん、カッコつけで意地っ張りですよね」 うるさい、と突っぱねる声には力がない。 「みっともないとこ、さらしたらどうですか。俺は散々さらしましたよ。そんでも明神さんはバカにしないで一緒に頑張ってくれました」 「何それ、自慢?」 「そうじゃないでしょ。絡むなよ。――佐和さんは見放す人かって言ってんです」 今度こそ吉門は黙り込んだ。 「カッコつけられたら踏み込めないんですよ。素のとこさらしてくれないと」 (本書P405より)
『県庁おもてなし課』(有川浩・著/角川文庫)を読みました。
まずは裏表紙の出版社紹介文を引きます。 とある県庁に生まれた新部署「おもてなし課」。若手職員の掛水史貴は、地方振興企画の手始めに地元出身の人気作家・吉門に観光特使を依頼する。が、吉門からは矢継ぎ早に駄目出しの嵐―どうすれば「お役所仕事」から抜け出して、地元に観光客を呼べるんだ!?悩みながらもふるさとに元気を取り戻すべく奮闘する掛水とおもてなし課の、苦しくも輝かしい日々が始まった。地方と恋をカラフルに描く観光エンタテインメント。
どうして、こがーにしょうえいんかにゃ。有川浩ち、まっこと凄いおなごし作家じゃ。もう読み出したら止まらんき。おまけに知らんうちに土佐弁がうつってしもうたがよ~、なにかおかしい気分じゃ。すっかり睡眠不足にじゃったが、そげなこととかねやんでもない。つぎは『カツオ人間写真集』、ついでに『有川浩の高知案内』も読むつもりぜよ。なにせ今月の二十一日からの三連休は高知をチャリで走るつもりやき。待っちょってくれ、はちきん!
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