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2013年10月01日(火) 

先月のキーワードは「高知県」「金子直吉」「半沢直樹」。

今後さらに追っかけることになりそうだ。

 

2013年9月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:3164ページ
ナイス数:2213ナイス

オレたち花のバブル組 (文春文庫)オレたち花のバブル組 (文春文庫)感想
ご自身がバンカーでいらっしゃったという池井戸氏のバンカーとしての矜持とはなにか。それはおそらく「銀行の都合でものを考えず、顧客企業の再建・発展を考える」ことだろう。検査前車内検討会における半沢と福山との議論にはその考え方の違いが鮮明に出ていた。池井戸氏が努めていらっしゃった銀行は現在の三菱東京UFJ銀行ですね。私のいとこが勤めていますよ。それも人事じゃなかったかな。こんな伏魔殿のような組織で働いているのか、なんてついつい心配してしまうではないか。次に会ったときには絶対質問してしまうな。根掘り葉掘り。(笑)
読了日:9月30日 著者:池井戸潤


オレたちバブル入行組 (文春文庫)オレたちバブル入行組 (文春文庫)感想
先ほどまで日本生命の社員の方と飲んでいた。日曜劇場・半沢直樹、アタリでした。良かったですね。池井戸さんの小説のキーワードは解説の新野剛志さんが書いていらっしゃるように”共感”だろう。そしてその共感の礎には”矜持”があるのではないか。組織の中で、とりわけ大組織の中では一人の人間のプライドなど吹けば飛ぶようなものだ。「長いものには巻かれろ」 一人の人間が誇り高い生き方をするのは難しい。しかし己の”矜持”に従うかどうかは別にして、人それぞれに”矜持”を胸に生きている。池井戸さんの紡ぐ物語はその胸にズンと響く。
読了日:9月26日 著者:池井戸潤


お家さん〈下〉 (新潮文庫)お家さん〈下〉 (新潮文庫)感想
今や伝説となった巨大総合商社・鈴木商店の興隆と崩壊。巨大なものが崩壊する様には悲しみに似たやるせなさが伴う。それはある意味「美」である。無から様々な事業を興し、どんどん巨大化しやがて自分ではコントロールできないほど巨大化した瞬間に一気に瓦解する。そこに崩れゆくものの美しさがある。そしてそれは人々の記憶に残り、語り継がれ伝説となる。目には見えないがそれは鈴木商店のDNAであろう。現在の世界経済の中にはそのDNAが脈々と受け継がれている。鈴木商店は歴史の表舞台から消えることによって永遠を獲得したと云える。
読了日:9月20日 著者:玉岡かおる


お家さん〈上〉 (新潮文庫)お家さん〈上〉 (新潮文庫)感想
鈴木商店の流れをくむ某企業に勤めていた友人の死をきっかけに読み始めた。『銀のみち一条』以来の玉岡さんです。時代も同じく明治。物語の舞台も私の地元・兵庫県ということで、興味深く読んでいます。明治から大正にかけての日本は何もかもが変わろうとしていたのだなぁ。熱い時代です。そして商売の成功物語は読む者の心を高揚させる。ワクワクした気持ちが頁をめくる手を急がせる。現在の経済大国日本の黎明期に一心不乱に商売に打ち込んだ人々に拍手をおくりたい。
読了日:9月16日 著者:玉岡かおる


カツオ人間写真集カツオ人間写真集感想
こがな写真集を千円も払ってこうてしもうたとちっくと後悔しちゅうが、高知を応援する人間としてはこれぐらい安いことなが。行きたいのはひろめ市場、日曜市、屋台。行きたいちゅうより飲みたいじゃ。モチーフの鰹の頭人間というのはキモい。けんど見慣れてくるとちっくとカワイイと思えてくるから不思議じゃにゃあ。生年月日は不詳で酒は飲める歳とあるが37歳だという噂もあるぜよ。行きたいのはひろめ市場、日曜市、屋台。行きたいちゅうより飲みたいじゃ。ほれっちゃあはちきんと飲めれば最高やか。
読了日:9月16日 著者:


有川浩の高知案内 (ダ・ヴィンチブックス)有川浩の高知案内 (ダ・ヴィンチブックス)感想
掩体、居酒屋「あおき」、仁淀川、帷子崎展お望台、浅尾の沈下橋、日曜市、ひろめ市場、白石工業土佐工場、鍋焼きラーメン「橋本食堂」、司牡丹酒造、屋台餃子「安兵衛」、大岐の浜、佐田の沈下橋、久礼大正町市場、県庁おもてなし課、行きたい。いつか行きます。どろめ、のれそれ、ウナ丸たたき、はらんぼのお寿司、ちりめん大葉ごはん、いも天、土佐ジロー丼、都まん、食べたい。いつか食べます。まっちょってくれ、高知! ん? ツガニ汁がないぞっ? どこに行けば食えるんだ・・・? 
読了日:9月8日 著者:


モンスター (幻冬舎文庫)モンスター (幻冬舎文庫)感想
我々は皆、美醜のヒエラルキーの中に身を置いている。これはおそらく事実だ。そしてそれは女性においてより顕著であろう。米原万里さんのエッセイに『不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か』というのがあったが、恋愛において男は性格や能力、知力でなく見た目で評価する傾向にある。残酷なことではあるがしじゅうそんな場面に出くわすのだ。美しい者が上層、醜い者は下層。唯一の道は美容整形しかないのか。救いのない話ではあるけれど、これも遺伝子のふるまいとなれば甘受するしかない。所詮、人は遺伝子の呪縛から逃れることはできないのだなぁ。
読了日:9月7日 著者:百田尚樹


マドンナ (講談社文庫)マドンナ (講談社文庫)感想
この作品は第128回直木三十五賞候補だったんですね。『イン・ザ・プール』や『空中ブランコ』に負けず劣らずの出来だと思います。収められた5篇の短編はすべて、サラリーマンなら「ある、ある」と思ってしまうものばかり。仕事上そこそこ力があり自分でもそれなりの自負があるが、まだまだ上がいる中間管理職という微妙な立場であるが故の悲哀がよく現れている。決して深刻ぶらず軽いテイストでユーモアを交えながら物語を紡いでいくところに奥田氏のセンスが光る。読者は読んでいて疲れない。読んだ後、かえって元気をもらう。ホント、上手い!
読了日:9月4日 著者:奥田英朗


県庁おもてなし課 (角川文庫)県庁おもてなし課 (角川文庫)感想
どうして、こがーにしょうえいんかにゃ。有川浩ち、まっこと凄いおなごし作家じゃ。もう読み出したら止まらんき。おまけに知らんうちに土佐弁がうつってしもうたがよ~、なにかおかしい気分じゃ。すっかり睡眠不足にじゃったが、そげなこととかねやんでもない。つぎは『カツオ人間写真集』、ついでに『有川浩の高知案内』も読むつもりぜよ。なにせ今月の二十一日からの三連休は高知をチャリで走るつもりやき。待っちょってくれ、はちきん!
読了日:9月1日 著者:有川浩

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閲覧数651 カテゴリ読んだ本 コメント0 投稿日時2013/10/01 06:04
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