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2013年11月01日(金) 

『はなうた日和』(山本幸久・著/集英社文庫)を読みました。

 

まずは出版社の紹介文を引きます。


定年間近の平凡な会社員・虹脇は、突然部下の美人OLから飲みに誘われる。手を握られながら「副社長を殴ってほしい」と頼まれて―。(「ハッピー・バースディ」)。売れないアイドルのミドリは、今日もオタク相手に撮影会。しかしその帰り、子連れの元カレと再会し…(「五歳と十ヵ月」)。さえない日常の中にある、小さな幸せときらめきを描いた短編集。文庫化に際し、書き下ろし短編を特別追加。


 

 

 

おそらく山本幸久氏は幸せの危うさをよくご存じなのだと思う。ご存じでいて、その大切さ危うさ故、それが失われてしまうことの怖さが判っていらっしゃる。だからこそ、これほど大切に大切に小さな幸せを表現できる。幸せにはいろいろな形がある。loto7が当たる、ノーベル賞を受賞する、サッカー日本代表がワールドカップで優勝する、阪神タイガースが来年優勝する。でも山本氏の描く幸せはそんなありそうもないものではない。そこにあり、手を伸ばせば届きそうな幸せだ。心がほんわり温かくなるような幸せなのだ。言うまでもなくこんなイイ小説に出会うのも小さな幸せ。この幸せは手放したくない。

 

 


閲覧数628 カテゴリ読んだ本 コメント0 投稿日時2013/11/01 23:35
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