『地を這う祈り』(石井光太・著・写真/徳間書店)を読了。
私は世界にこのような現実があることを知っている。
しかし見ないようにしている。直視したくないのだ。
見たところでどうなるというのだろう。
毎年、ユニセフやワールドビジョンにささやかな寄付をする。
しかし、それでいったい何か変わるというのか。大海の一滴、空しいだけ。
自分の気持ちに折り合いをつけるためのごまかしに過ぎない。
この世は地を這う祈りで満ちている。
祈りはけっして神に届きはしない。
神様だってそんなに沢山の祈りに応えられはしない。
神も仏もあるものか。