早朝から読書。 『愛書家の死』(ジョン・ダニング:著/ハヤカワ・ミステリ文庫)を読み終えました。 出版社の紹介文を引きます。 ある馬主が死に、その右腕だった男に呼ばれた古書店主クリフ。馬主の20年前に死んだ妻が長年かけて集めた蔵書を鑑定し、彼女の死後何者かに盗まれた蔵書の一部の行方も突き止めてほしいと言う。だが、盗まれた本が市場に出回った形跡はなく……深まる謎を解こうとするクリフは競馬界と古書界を行き来しながら、本を愛した一人の女性の人生へと踏み込んでいく。古書薀蓄に加えて競馬への愛も詰まった人気シリーズの異色作。 クリフ・ジェーンウェイ・シリーズ第五作古書界と競馬界を舞台にした愛書家にまつわる話。古書にまつわる物語が好きで、同時にディック・フランシスを愛読する私にとってこれほどうれしい物語はない。それにしても重要な登場人物であるシャロンはなんと素敵な女性なのだろう。本書を読み終えた今、彼女のその後は果たしてどうなっているのか、幸せに暮らしているのかどうか、そんなことばかり気になってしまう。世の中には一目で好きになってしまう女性、なんとしても幸せになって欲しい女性ってのがいるのだなぁ。あぁ、シャロン・・・
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