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2014年12月28日(日) 
『暁の死線 "DEADLINE AT DAWN" 』(ウィリアム・アイリッシュ:著、稲葉明雄:訳/創元推理文庫)を読み終えた。
 
まずは出版社の紹介文を引きます。

故郷に背をむけて大都会ニョーヨークの虜となったダンサー稼業の女のまえに、突然姿を現わした風来坊青年。彼は奇しくも女の故郷の町の隣家の子だった。その彼はいま殺人の嫌疑に問われている。潔白を証明するための時間はあと五時間しかない。深夜のニューヨークに孤独な若い二人の捜査は進む。『幻の女』と並ぶアイリッシュの代表作。

 
 
 
故・江戸川乱歩は著者(ウィリアム・アイリッシュ=コーネル・ウールリッチ)の傑作順位として①『幻の女』、②『暁の死線』、③『黒衣の花嫁』と列べたそうだが、私なら①『喪服のランデヴー』、②『暁の死線』、③『幻の女』とする。故・寺山修司の意見に近いのではないかと思う。ミステリー・サスペンスとしての技巧、出来よりも、主人公たちの心情描写を重視する傾向があるのかも知れない。アイリッシュの描く都会での孤独感と、その孤独を癒やしてくれる唯一無二の人への渇望。私はアイリッシュのそうした情調をこよなく愛す。
 

閲覧数669 カテゴリ読んだ本 コメント0 投稿日時2014/12/28 23:35
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