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2015年01月04日(日) 

 

 『変見自在 日本よ、カダフィ大佐に学べ』(髙山正之:著/新潮社)を読みました。
 
 
 相変わらず小気味良いコラムである。
 世界がいかに底意地の悪い白人に牛耳られてきたか、日本人がいかに欧米のイメージ戦略に騙され続けているかがよくわかります。民主主義の幻想を盲目的に正しいものと信じ込み、マスコミ、とりわけ新聞で報道されることが真実だと思い込んでいることがいかに無知で危ういことか。我々はたとえばサダム・フセインやカダフィー大佐についてまわる悪のイメージ、アウンサンスーチー女史の善のイメージが真実なのかどうかを、与えられたイメージではなく事実を基に判断する必要があるだろう。少なくとも原住民を皆殺しにし、その土地を奪い、奴隷制度をもって建国した歴史を持つ国や永きにわたる植民地支配で搾取し続け、アヘンを売りつけるようなまねをしたあげく反省する様子もない国に価値観を押しつけられ、正しい歴史認識を持てなどと偉そうにお説教をされる謂われはない。
 「サダム・フセインは信長の生まれ変わり」というコラムに特に共感を覚えた。信徒を操って政治に口出しする宗教者を許せず、比叡山を焼き討ち、狂信的な一向宗の信徒を何万人も殺した信長と、狂信的なイスラム教徒を政権から追い出し、女性が普通に顔を出し街を歩き学校に通える国にしたサダム・フセインとを並べ評している。キリスト教、ユダヤ教、イスラム教、ヒンズー教、ありとあらゆる宗教への盲信がいかに争いを生み不毛な戦争を繰り返させたか、過去の歴史を見れば明らかである。髙山氏は信長が行った狂信者の皆殺しを「信長が日本人に与えた最大の贈り物」とした塩野七生氏の評価を引いているが、私も全く同感である。
 
 
 
 

閲覧数646 カテゴリ読んだ本 コメント0 投稿日時2015/01/04 00:37
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