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2015年03月06日(金) 

 

『もの食う話』(文藝春秋編/文春文庫)を読みました。

 

出版社の紹介文を引きます。


 

鷗外、荷風、百閒、夢野久作、岡本かの子に、吉田健一、福田恆存、澁澤龍彦、筒井康隆、水木しげる……食にまつわる不安と喜び、恐怖と快楽を余すところなく描いた傑作の数々を収め、隠れた食のバイブルとして好事家たちの愛蔵書となった伝説のアンソロジーが、新装版で登場。新装版に際して、幻の名品を新たに収録。(解説 堀切直人)

収録作品:
堀口大學「シャンパンの泡」 大岡昇平「食慾について」 内田百閒「餓鬼道肴蔬目録」「百鬼園日暦」 大手拓次「洋装した十六の娘」 夢野久作「一ぷく三杯」 永井荷風「妾宅」(抄) 邱永漢「食在廣州 食は広州に在り」 澁澤龍彦「グリモの午餐会」 椎名麟三「松茸めし」 長谷川伸「鼻くそ」萩原朔太郎「雲雀料理」 武田泰淳「もの食う女」 武田百合子「枇杷」 色川武大「大喰いでなければ」 赤瀬川原平「食い地獄」 吉行淳之介「出口」 森鷗外「牛鍋」 岡本かの子「家霊」 筒井康隆「人喰人種」 吉田健一「饗宴」 山村暮鳥「あさがお」 永井龍男「黒い御飯」 小泉八雲「食人鬼」 古川緑波「悲食記」(抄) 森田たま「酢のはなし」 西条八十「お菓子の汽車」 森茉莉「ビスケット」 近藤紘一「夫婦そろって動物好き」(抄) 水木しげる「悪魔くん」(抄)
向田邦子「お八つの時間」 直木三十五「果物地獄」 吉田一穂「VENDANGE」 中島敦「幸福」 福田恆存「ニュー・ヨークの焼豆腐」


 

 

 

「ものを食う」ということを考えた時、食欲と性欲は近いところにあると感じる。人はそのことに無関心ではいられない。しかしだからといって人に大っぴらにすることがためらわれる隠微な部分もある。食に対する考え方、態度でその人物が透けて見えるという怖さもある。内田百閒先生の食べたいもの目録に自分に近いものを発見してちょっと嬉しかった。森鴎外の「牛鍋」に女の怖さを見た。筒井康隆はやはりおもしろい。色川武大はやはりカッコイイ。永井龍男の「黒い御飯」が妙に気に入った。

 


閲覧数1,762 カテゴリ読んだ本 コメント4 投稿日時2015/03/06 00:31
公開範囲外部公開
コメント(4)
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  • 2015/03/06 03:16
    久しぶりに文藝春秋を買ったら、四苦八苦(笑)
    目次も開かないと見れないとは、書店の人すら知らなかったみたい(笑)
    次項有
  • 2015/03/06 20:09
    > ももたろうさん

    『文藝春秋』3月号の記事は面白そうですね。ももたろうさんの興味は芥川賞でしょうか、それとも池上彰VS佐藤優「イスラム国との新・戦争論」でしょうか。
    次項有
  • 2015/03/07 07:12
    > ウェルズさん
    どちらも読みましたが、難解ですね
    次項有
  • 2015/03/07 10:55
    > ももたろうさん

    芥川賞に興味がありますが、難解ですか。読むかどうか迷ってしまいます。
    (^^;)
    次項有
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