さて、今日の銀の道ガイド養成講座のツアーのご紹介をします
世羅町役場を出発して、どうしても昔の道と今の道は違うところが多いので、バスで銀の道の近くを通りながら、石見銀山に向かいました 途中、おかせらさんから色々なお話をお聞きしました その内容をご紹介しながら、一緒に行った気分になっていただけたらと思います
今、このあたりでは松枯れもさることながらコナラの木が枯れる楢枯れが広がっているのだそうです 楢の木ってどこにでもあるものなので、深刻な問題かもしれませんね
それから、吉舎や三次の山城のお話をそれぞれお聞きしながら進んでいきます。 赤名愁訴のお話なども出ました
美郷町の九日市というところで、銀山を出発した一行は1泊したそうなのですが、おかせらさんの話ではここが幕府領の際になるからではないかということでした そんなお話が出るくらい小さな集落です
そして酒谷番所というところもあって、逃亡や銀の流出が厳しく見はられていたようです シャクナゲの自生地や、お銀蔵跡もあります 大久保長安の最期を看取ったのは美郷出身の医師だそうです
やなしおの道の近くを通って、見晴らしのいいところに出ますと、箱茂の松という見晴らしの良いところに行きます。 気持ちの良い牧場もありました 以前にt-akimotoさんにご案内いただいたことがあるように思います 残念ながら、2代目の松は、2011年に枯れてしまったそうで、今は3代目の苗木が植えられていました ここからは、大江高山火山帯が一望できます
昼食は、かめやというお店で、びっくりするくらいお刺身が出ました これで1575円です その近くの鉄道脇には水仙が群生していて、芳香を放っていました
それからいよいよ石見銀山の町へ 二組に分かれて、私は初心者コースへ まずは城上神社に参拝です
ここには赤松と黒松がともに生えている相生の松というご神木があったそうなんですが、残念なことに赤松が枯れてしまったそうです 他にも、亀の形をした亀石や、ちょっと変わった特性を持った葉の凪の木、背の高いヒノキ科のさわらの木というのがありました また天井には龍の絵があり、火災が起きないようにと願いを込めて、沢山の家紋が描かれています そして、ここは尾道の西郷寺のように鳴き龍天井になっています
代官所だったところが石見銀山資料館になっています 門の脇には牢屋もありました 館長さんが少し説明をして下さいました その中で面白かったのは、銀を運ぶことは藩士にとって観光の旅でもあったということです 鞆で保命酒、明石で四十七士の墓参という具合に
管内に赤い壁がありましたが、これは無名異という万病に効く薬の色なんだそうです 今では世界遺産に指定されて、鉱物どころか草木もとれないそうなので、薬はできないようなのですが
そこを出て、お話しをしていただくセンターまでまちを歩きます 電柱の無い町並みはすごくすっきりしています
会場では色んなお話しをお聞きしましたが、その中でガイドの時だけでなく役に立ちそうなお話しをご紹介しましょう 例えば銀の道ガイドの七つ道具
1.携帯 2.カメラ 3.カキポン(今は、タブレットとかの手書きソフトでも対応できそうです) 4.クマよけ鈴 5.ビニール袋(ゴミひろい) 6.スポイドン(血を吸い出す道具:蜂とか、蛇とか) 7.5,6センチ幅の2mくらいの布(足をくじいた時などに使う)
7の布の使い方です 足をくじいた時以外に、山道などで歩けなくなった人を引っ張り上げたり、坂道を下る時には後ろからひっぱ立ちするのにも使えます
それとは別に、9月から10月にかけて、温泉津温泉の西田地区行われるヨズクハデという行事も教えていただきました 稲刈りの後、干している形が梟が休んでいる姿に似ていて、よずくというのは梟のことだそうです
それでは町歩きの続きです
帰りに最近発見された森原の古道に寄りました
とっても充実した一日をありがとうございました
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