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2011年06月03日(金) 

5月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2844ページ

 

5月は休みごとにあちこち遊び歩いていたわりに、通常ペースの冊数だった。

素晴らしかったのは何といっても森見登美彦氏の『恋文の技術』。

私の大好き本の一つになりました。

森見氏といえば月刊誌「STORY BOX」に「モダンガール・パレス」という小説が連載され始めた。

どちらも「妖し系」ではなく「諧謔妄想系」の小説。うれしいことだ。

やはり森見登美彦氏の味わい方は昭和初期を髣髴とさせる森見節にニヤリとするのがよろしいようで。



母の影 (新潮文庫)母の影 (新潮文庫)
本書は斎藤茂吉という偉大な歌人を父に持ち、輝子という猛女(?)を母に持った子供として、その家族を追想した自伝である。歌人としては立派であっても、一緒に住むと息が詰まりしんどくなるような存在の父、世に「ダンスホール事件」と称される不祥事の当事者の母、このような普通ではない両親を持った運命に翻弄されながらも、父を歌人として尊敬し母を思慕する己を書きつづっている。それにしても北氏の母上はキョーレツです。男尊女卑の風潮が強い大正から昭和初期にかけてこのような破天荒な行動がとれるとはあっぱれとしか言いようがない。
読了日:05月30日 著者:北 杜夫

 


STORY BOX 20 血筋 (小学館文庫)STORY BOX 20 血筋 (小学館文庫)
黒野伸一氏の「限界集落株式会社」がついに完結。いいなあ、こういう温かい結末。森見登美彦氏の「モダンガール・パレス」が絶好調。桜木紫乃氏の「無縁」に泣きました。
読了日:05月29日 著者:飯嶋 和一,北上 次郎,黒野 伸一,五條 瑛,桜木 紫乃,松尾 貴史,三羽 省吾,森山 大道,あさの あつこ

 


最低で最高の本屋 (集英社文庫)最低で最高の本屋 (集英社文庫)
私がこの本の中で好きなのは「エムアンドカンパニーブックセラーズ」について書いたところよりもむしろ松浦氏が世界各地の町を歩いた随想「グッディ!地図は自分で歩いて作る」である。町が生き生きと色鮮やかに描かれているし、松浦氏がそこを歩いた時に感じていた空気が肌で感じられるような気がするからである。氏は言う、「誰かに連れられて歩くことほど不幸なものはない。その先に何があるかわからなくとも、行く道は自らが選んだ方角を歩んでいきたい」と。自由であることは最高の贅沢だ。私が自転車であちこち旅する理由もそこにある。
読了日:05月28日 著者:松浦 弥太郎

 


STORY BOX 19 七色 (小学館文庫)STORY BOX 19 七色 (小学館文庫)
夏川草介氏の「七色」が特別掲載。読んでみれば既刊『青森へ STORY BOX JAPAN Nov.2010』に掲載された「寄り道」と同じく東々大学准教授・古屋神寺郎とそのゼミ生・藤崎千佳コンビもの。前作は青森が舞台で心地よい余韻を残す作品だった。もっと読みたいと思っていたが願いが叶った。僥倖に恵まれ幸せである。森見登美彦氏の「モダンガール・パレス」が第二回目にして私の心を鷲づかみ。早く続編が読みたい症候群、森見中毒発症中!「限界集落株式会社」「偏差値70の野球部」がラストスパート、グイグイ読ませる。 
読了日:05月28日 著者:森山 大道,あさの あつこ,飯嶋 和一,北上 次郎,黒野 伸一,五條 瑛,仙川 環,夏川 草介,松尾 貴史

 


STORY BOX 18 モダンガール・パレス (小学館文庫)STORY BOX 18 モダンガール・パレス (小学館文庫)
森見登美彦氏の「モダンガール・パレス」が新連載。黒真珠の瞳を持つ乙女が登場。最初の一言が「ラーメンが食べたい」だ。猫ラーメンか? 伝声管と各部屋をつなぐ秘密の抜け道を持つ法然院学生ハイツでどんな物語が展開するのか。期待は嫌がおうにも高まる。
読了日:05月18日 著者:長岡 弘樹,松尾 貴史,三羽 省吾,森山 大道,飯嶋 和一,北上 次郎,黒野 伸一,五條 瑛,桜木 紫乃

 


恋文の技術 (ポプラ文庫)恋文の技術 (ポプラ文庫)
主人公、守田・おっぱいに目のない男・一郎は文通武者修行と称して知人に宛て手紙を書きまくる。能登の実験所に飛ばされた人恋しさ故の所行である。本書には守田一郎が書き散らした百通を超える手紙が延々と記されている。『恋文の技術』というタイトルから「炎々と燃えさかる恋心」が綴られているのかと言えばそうでもない。むしろ「悶々とくすぶる屈託」がそれこそえんえんと並ぶ。手紙以外何もないのだから開いた口がふさがらない。と、同時にこの百通を超える手紙をひたすら読んでしまった己の馬鹿さ加減に唖然としてしまう。
読了日:05月15日 著者:森見 登美彦


閲覧数2,616 カテゴリ日記 コメント1 投稿日時2011/06/03 22:10
公開範囲外部公開
コメント(1)
時系列表示返信表示日付順
  • 2011/06/04 02:21
    さん
    森見 登美彦 図書館に入ったら予約かなww
    次項有
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