「何をしているんですか、君たち?」
坂本先輩は階段の半ばに立ち、僕らを見渡していた。そしてぼくの背中で眠りこけている女の子を見て、眉をひそめた。
「これは委員会を開かなければならない事態ですね」
先輩は言った。
法然院学生ハイツには「不純異性交遊防止委員会」というものがあって、委員長は坂本さんである。
(本書P106 「モダンガール・パレス」より)
『STORY BOX Mar.2011 vol.20 血筋』を読みました。
黒野伸一氏の「限界集落株式会社」がついに完結。いいなあ、こういう温かい結末。森見登美彦氏の「モダンガール・パレス」が絶好調。桜木紫乃氏の「無縁」に泣きました。
「血筋」(三羽省吾)
第七回。
剣、ピンチ! どうやらなにかがかんに障ったらしい。
「北上次郎の本の話」(第二〇回「兄弟」について)
毎回、紹介された本が読みたくなってしまい困ってしまう。宇江佐真理氏の『斬られ権佐』(集英社文庫)、トマス・H・クック氏の『心の砕ける音』(文春文庫)、江國香織氏の「間宮兄弟」(小学館文庫)を読みたい本に追加。
「限界集落株式会社」(黒野伸一)
最終回。
幸せ一杯の大団円。こういう終わり方、私、大好きです。
「モダンガール・パレス」(森見登美彦)
第三回
黒真珠の瞳を持つ乙女はなんと千三百歳だという。失踪した管理人・前田さんが登場。物語はいよいよ大展開を迎えそうだ。次回が楽しみ。
「無縁」(桜木紫乃)
第四回。
「だれもうらまず わらってはたらく」。貧乏であっても心は清く真っ直ぐだ。良いお話でした。元気をいただきました。
「結婚」(あさのあつこ)
七人目。沢木衿子。
萌恵にかかわった人は皆、幸せになれる気がする。真っ当に生きていれば、自分も周りの人も幸せになれると信じたい。
「候補(リスト)」(五條瑛)
第十六回。
いったいいつになったら謎が解けるのか。五條さん、ええ加減にして下さい。
「偏差値70の野球部」(松尾清貴)
第十六回。
ヒカルさんが突然いなくなるとは。寂しいよー。帰ってきてくれー。
「狗賓童子の島」(飯嶋和一)
第二十回。
前前前前前前前前前前前前前前々回より連載を細切れに読むのは無理と判断し飛ばしたまま。飯嶋さんゴメンナサイ。