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2012年11月17日(土) 

「失礼ながらお嬢様―――この程度の深層がお判りにならないとは、お嬢様はアホでいらっしゃいますか」

 

                                     (本書P33より)

 

 

 

『謎解きはディナーのあとで』(東川篤哉・著/小学館文庫)を読みました。

 

まずは出版社の紹介文を引きます。


令嬢刑事×毒舌執事コンビの傑作ミステリ

国立署の新米刑事、宝生麗子は世界的に有名な『宝生グループ』のお嬢様。
『風祭モータース』の御曹司である風祭警部の下で、数々の事件に奮闘中だ。
大豪邸に帰ると、地味なパンツスーツからドレスに着替えてディナーを楽しむ麗子だが、難解な事件にぶちあたるたびに、その一部始終を相談する相手は”執事兼運転手”の影山。
「お嬢様の目は節穴でございますか?」
暴言すれすれの毒舌で麗子の推理力のなさを指摘しつつも、影山は鮮やかに謎を解き明かしていく――
2011年本屋大賞受賞の大人気ミステリ。
書き下ろしショートショート収録!


 

 

 

 東川篤哉氏の小説を読むのはこれが初めてです。

 肩の力の抜けた本格ミステリですね。ウィットに富んだ会話、ユーモア溢れる語り口、中村佑介氏のカバー・イラスト。しかも主人公は大富豪のお嬢様とその執事。この執事がカッコイイ若い男で切れ者の安楽椅子探偵ときた。これだけそろえば売れるはずです。売れないはずがない。この小説の最大の魅力は何と言っても本格推理。そして、それにもまして読者を惹きつけるのは主人公のお嬢様のキャラだろう。超弩級の大金持ちであることを鼻に掛けず、かといって逆に大金持ちであることにいささかも悪びれることがない正真正銘のお嬢様だ。続編も読みたい。シリーズ第2弾も早く文庫化していただきたい。

 それにしても中村佑介氏のイラストはイイですね。美しい本として所有するために単行本を買いたいくらいです。『夜は短し歩けよ乙女』(森見登美彦・著)の表紙イラストもすばらしかったですね。この本は私の宝物になっています。

 


閲覧数1,592 カテゴリ読んだ本 コメント6 投稿日時2012/11/17 23:33
公開範囲外部公開
コメント(6)
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  • 2012/11/18 08:13
    このかたは尾道出身ですね
    テレビで映像化されることもよくあるようで、とても気になります
    次項有
  • 2012/11/18 08:44
    > ももたろうさん

    あ、そうなんですね。
    たしか光原百合さんも尾道出身でしたね。
    実力のある作家さんを輩出していますね。
    次項有
  • 2012/11/18 11:59
    中村佑介さんは今大人気ですね。
    中村祐介さん・東川篤哉さんともに私の会社のお店に顔を出してサインしてくださいました。
    次項有
  • 2012/11/18 15:30
    > じょうさんさん

    サイン会ですか。東川さんは地元でのサイン会、嬉しかったでしょうね。中村佑介さんがどんなサインをされるのか興味あります。ひょっとして簡単なイラストなど添えていただけるのでしょうか。だったら、もらった人は嬉しいでしょうね。
    次項有
  • 2012/11/19 19:37
    > ウェルズさん
    サイン会ではなく、全国の書店さんをまわられて時に啓文社にも寄ってくださいました。
    東川さんは、本屋大賞にノミネートされた時だったと思います。
    次項有
  • 2012/11/19 22:19
    > じょうさんさん

    あぁ、そうなんですね。早合点でした。でも全国の書店さんまわりとは、本屋大賞ノミネートのお礼の意味もあるのでしょうか。大変だったでしょうね。
    次項有
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