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2012年10月19日(金) 

 ぼくが小佐内さんを言い訳に使うように、小佐内さんはぼくを言い訳に使う。ぼくは小佐内さんを楯にし、小佐内さんはぼくを楯にする。ぼくたちはそうやって、穏やかな時間を作り出す。

 そう。もうすぐ、ぼくたちは高校生になる。この機を逃してはならない。

 ぼくたちは、完全なる小市民への飛躍をはじめるのだ。

                                                     (本書P26より)

 

『春期限定いちごタルト事件』(米澤穂信・著/創元推理文庫)を読みました。米澤穂信氏の日常ミステリです。米澤氏の学園ミステリ・シリーズには<古典部>シリーズと<小市民>シリーズがあるのだが、本書は<小市民>シリーズの第一弾。

 

 

<古典部>シリーズを『氷菓』→『愚者のエンドロール』→『クドリャフカの順番』→『遠まわりする雛』→『二人の距離の概算』と最新刊まで読み終えた渇きを「いちごタルト」「トロピカルパフェ」「栗きんとん」で癒そうと、とうとう<小市民>シリーズに手をつけてしまった。気の向くままにあれこれ乱読を生活態度としている私として、シリーズものに手をつけてしまうと他の本を挟み込みにくくなる嫌いはある。でも、なあにかまうものか。軽く読んで脳に刺激を与えるのだ。「おいしいココアの作り方」なんて、真相に至る前に真剣に推理してしまいましたよ。さてさて、次の『夏期限定トロピカルパフェ事件』、さらに『秋期限定栗きんとん事件』と一気に読み進めますか。しかし、他の作家さんにも読みたい本がいっぱいあるしなぁ。なにせ「気の向くままにあれこれ乱読」が生活信条ですからねぇ。なんら哲学も規則性もない態度は、とても信条とはいえないかもしれませんが・・・

 

出版社の紹介文を引いておきます。


小鳩君と小佐内さんは、恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある高校一年生。きょうも二人は手に手を取って清く慎ましい小市民を目指す。それなのに、二人の前には頻繁に謎が現れる。名探偵面などして目立ちたくないのに、なぜか謎を解く必要に迫られてしまう小鳩君は、果たしてあの小市民の星を掴み取ることができるのか?新鋭が放つライトな探偵物語、文庫書き下ろし。


 

 


閲覧数677 カテゴリ読んだ本 コメント0 投稿日時2012/10/19 00:22
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