『エマ 5』(森薫・著/エンターブレイン)を読みました。
なるほど、ウィリアムの父・リチャードと母・オーレリアにはそんな過去があったのか。ウィリアムとエマを取り巻く人々の思いと哲学が厚みを増して読者に迫ってくる。単なる貴族とメイドの悲恋にとどまらず、すばらしい物語になっている。久しぶりにブロンテの『ジェーン・エア』を読み返したくなった。加えて森薫氏の筆致が巻が進むごとにどんどん高等になっている。なんとも・・・すばらしい。
(追記)エレノアがいじらしい。彼女には傷ついて欲しくないなぁ。