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2013年04月27日(土) 

『虚ろ舟 泣きの銀次 三之章』(宇江佐真理・著・講談社文庫)を読みました。

 

 

まずは出版社の紹介文を引きます。


五十路を目前にした岡っ引きの銀次。長女が嫁に行くその日、不穏な事件の知らせが届く。翌朝、胸騒ぎを覚えた彼が見たのは轟音とともに過ぎていく空飛ぶ物体だった。以来、銀次の周りでは奇怪な事件が起こり始める。「虚ろ舟」と呼ばれるこの光る球は吉兆か、それとも凶兆か。「泣きの銀次」シリーズ最終章。


 

 

『虚ろ舟』がUFOのことだと分かったときは、時代ものなのにと少し違和感がありました。しかし実際、江戸時代の文献に虚ろ舟は描き残されているらしいと知り、なるほど昔から何か分からないものが空を飛んでいるのが目撃された例があるのだなと了見しました。

さて、いよいよ泣きの銀次も最終章。タイトルには”三之章”と謳ってあるのに、出版社が”最終章”と言っているのだからそうなのだろう。最後は心が晴れるハッピーエンドを期待したが、さにあらず。苦い結末となった。捕り物はいくら真剣に調べたところで全てが審らかになるわけではない。世の出来事に科学や論理で説明できないことは多い。人はそうした分からないこと、思い通りにならないことを了見して生きるしかないということか。己の正しいと信じた道を。

 


閲覧数767 カテゴリ読んだ本 コメント0 投稿日時2013/04/27 13:02
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