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2013年06月04日(火) 

(人は山中に野糞で分け入る時、およを目的の地併肩(へいけん)すべきものなり。野糞の前に野糞あり。野糞のあとにも野糞あり。――太田和彦 一九四六~ デザイナー)

 太田の格言も完成されつつあった。

                                  (本書P117より)

 

 

 

『あやしい探検隊 焚火酔虎伝』(椎名誠・著/角川文庫)を読みました。

 

シーナ調昭和軽薄体は平成の世が長くなった今も錆び付くことなく矍鑠たり。この文章に「重厚長大」という言葉ほど無縁な言葉はなかろう。かといって「軽薄短小」かといえばさにあらず。では「軽佻浮薄」かといえば、これまた当たらない。軽妙に語られる内容は、実はシーナ氏の確固とした考えに裏付けられており、ちゃらちゃら浮ついたものではないのである。シーナ氏の一言で集まり、海に、山に、川に、島にどかどかと踏み入って焚き火を囲んで旨いものを食い酒を飲む。ここには昭和のニオイが染みついたオジサンの正しい姿がある。

 

出版社の紹介文を引きます。

 


強風とカラスに大襲来された神津島。わはははは笑いと唄が湧き出る南九州の温泉。富士山を前に“人生の締切り”について考えた元日の朝。こよなく静かな大地の懐、大雪洞のなかでチゲ鍋をかこむ北海道の夜。隊長椎名誠と“あや隊”の面々は自然との原初的な出会いを求めて、思いつくまま海・山・川へ。波見とキャンプと焚火を愛する男たちの夜は、心地よい疲れと酔いとともに正しくあやしく、しみじみと更けていくのであった―。

 


 

 

 

 


閲覧数809 カテゴリ読んだ本 コメント0 投稿日時2013/06/04 00:39
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