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2013年12月19日(木) 

 娘の出棺を見送りながら、心の底から叫び出したい衝動に何度も突き動かされた。頼子、おまえの敵は必ず討ってやると。

 だがこの誓いはすべてが終わる瞬間まで、私ひとりの胸に秘めておかねばならない。決して誰にも悟られてはならなかった。血を吐くような必死の思いで、私は自分を抑えつけた。

 いま私の心は決まっている。どんなことがあっても、頼子を殺した犯人に罪の償いをさせるのだ。私に恐れはない。この決意を揺るがすものはない。

 唯一の正当な償いは死あるのみ。私はきっとその男を殺す。

                                (本書P28より)

 

 

『頼子のために』(法月綸太郎・著/講談社ノベルス)を読みました。

想像をはるかに超えた驚愕の真実。その一言に尽きる。忘れられない一冊になること間違いなし。

 


閲覧数1,583 カテゴリ読んだ本 コメント1 投稿日時2013/12/19 01:05
公開範囲外部公開
コメント(1)
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  • 2013/12/19 07:43
    そう言われると、結末が気になるじゃないですか
    次項有
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