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2014年07月13日(日) 

『内なる敵 - THE ENEMIES WITHIN -』(マイクル・Z・リューイン:著/ハヤカワ・ミステリ文庫)を読みました。

 

まずは出版社の紹介文を引きます。


あの男にこれ以上追い回されたくないの―メラニーと名乗る女性は訴えた。偏執的な夫との生活に耐えかねて逃げだしたものの、夫は執拗に追ってくるというのだ。いまは夫の影に怯えながら、昔の恋人とともに息をひそめて暮らしているという。悲痛な訴えに心を動かされ、わたしは協力を約束した。が、やがて、彼女に殺人容疑がかかっていることが判明し…。知性派探偵サムスンの人情味溢れる活躍を描く人気シリーズ第三弾。


 

 

 

 寡黙で心優しき知性派探偵アルバート・サムスン・シリーズ弟3弾。

 今回は読み進めていてなかなかエンジンがかからず、「あれ?」「なんだか変だな?」と思いながら終盤までもやもや。主人公の探偵が後手後手にまわって冴えない。はっきり言って歯がゆいのである。いくらサムスンが真面目でありふれた探偵というキャラであっても、もう少し何とかならないのかとジリジリした。しかし事件解決後のサムスンのモノローグに味わいがあったのだ。そうか、ラスト4ページのために390ページがあったのだな。本作は手放しで推奨作というわけにはいかないが、地道にコツコツと調査を進める誠実な探偵という変な魅力は健在。マッチョでなく、天才的推理力も無い普通の探偵だが「なりたくない自分にはならない」という矜持が素敵だ。

 

 


閲覧数558 カテゴリ読んだ本 コメント0 投稿日時2014/07/13 22:42
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