■バックナンバー
■外部ブログリンク
■RSSフィード
RSS 1.0 RSS 2.0 Atom 1.0
■このブログのURL
http://onomichi-sns.jp/blog/blog.php?key=39639
2014年12月02日(火) 
『降霊会の夜』(浅田次郎・著/朝日文庫)を読み終えました。

まずは出版社の紹介文を引きます。

初老の私はしばしば女と歩く同じ夢を見る。 
ある嵐の夜、家の庭にうずくまっていた女は、その夢の女と瓜二つだった。
梓と名乗った不思議な女は、誰か会いたい人はいないかと尋ねてきた。
西の森にジョーンズ夫人という霊媒者が住んでおり、この世にいない人であっても会わせてくれるという。
私は小学三年生のとき、クラスに転校してきた「キヨ」の名を告げた……。
至高の恋愛小説であり、一級の戦争文学であり、極めつきの現代怪異譚。
まさに浅田文学の真骨頂!


 

 

 

人生をふり返るに「あのとき、ああすれば良かった」との思いが累々たる屍のように積み重なっている。おまけに人の心はその屍を直視するだけの強さを持っていない。忘れるのです。いや、忘れてしまうだけの強さも持ち得ず、無理やり忘れたふりをするのです。「---何を今さら。忘れていたくせに」 この一言が読者たる私の心に突き刺さる。浅田氏らしい小説でした。「角筈にて」や「ラブ・レター」に共通する浅田氏の情の世界がここにあります。

 


閲覧数1,505 カテゴリ読んだ本 コメント3 投稿日時2014/12/02 00:06
公開範囲外部公開
コメント(3)
時系列表示返信表示日付順
  • 2014/12/04 08:49
    確かに人生は後悔の積み重ねですねぇ
    次項有
  • 2014/12/05 00:30
    > ももたろうさん

    ももたろうさんも「忘れたふり」してますか~ ^^
    次項有
  • 2014/12/13 09:33
    > ウェルズさん
    ええ。時折痛みを伴って去来しますね。
    次項有
  • 次項有コメントを送信
    閉じる
    名前 E-Mail
    URL:
■プロフィール
ウェルズさん
[一言]
ハードボイルド好きのチキンハート男
■この日はどんな日
■最近のファイル
■最近のコメント
■最近の書き込み