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とはいえ、せっかくの入学式を味気ないものにするのはゴメンなので、何とか気分を奮い立たせようと、 「高校生になったのだから、ぜひとも彼女がほしいな。自転車で二人乗りして、追い抜いた男子中学生に、嫉妬と羨望のまなざしを向けさせたいな。おっとその前に、付き合い始めの頃、缶ジュースを飲んでいたら、ちょっとくれる? といきなり横取りされて、ドキドキしてみたい。さらにその前に、告白される二日前くらいかな、あのさあ、日出って好きな子いるの? と異様な |
『タイのことがマンガで3時間でわかる本』(朝日ビジネスソリューション<タイランド>・著/アスカビジネス)を読みました。
タイに向かう飛行機の中、本当に3時間ほどで読み切りました。タイの政治事情、経済の状況、タイ人の気質、企業として進出する場合の留意事項などひととおり判りやすくまとめてあります。書いてあることが正確かどうかは判りませんが、気楽に読めて予備知識が得られ … [続きを読む] |
「どうなるにしろ、こうなるにしろ、あのセンセにとって、生きてるってえのは、ものを書くってことでしょ。そう考えたら、マリカさんがセンセを生かしてるんだ。__絆だねえ。ねえ、小酒井、これを愛と呼ばずして、何と呼ぶ?」 都は、曖昧に口の中で《アイアイ》とつぶやいた。早苗はいう。 「うちの母親も、常々いってますよ。《人生、愛こそほぼ全てだ》ってね」 |
娘の出棺を見送りながら、心の底から叫び出したい衝動に何度も突き動かされた。頼子、おまえの敵は必ず討ってやると。 だがこの誓いはすべてが終わる瞬間まで、私ひとりの胸に秘めておかねばならない。決して誰にも悟られてはならなかった。血を吐くような必死の思いで、私は自分を抑えつけた。 いま私の心は決まっている。どんなことがあっても、頼子を殺した犯人に罪の償いをさせるのだ。私に恐れはない。この |
『悪夢の六号室』(木下半太・著/幻冬舎文庫)を読みました。
そうきたかー。完全にやられたー。意外性の嵐に脱帽。まいりました。 壇蜜主演でドラマ化が決定した由。別に見たいとも思わないが、壇蜜は「鮎子」役か、「琴音」役かが気になる。年齢からすればやはり「鮎子」役だな、うん。そうすると「琴音」役は誰が演ずるのか。これは興味深い。それだけを確認するために視ることになる … [続きを読む] |
「失礼ながら、お嬢様は相変わらずアホでいらっしゃいますね。____いい意味で」
麗子はグラスに残ったワインを一気に飲み干し、しばし気持ちを落ち着けた。 なるほどなるほど、確かに影山は執事として格段の成長を遂げたようだ。実際、半年前の影山は、お嬢様のことを『アホ』呼ばわりしても、反省の色さえ見せず涼しい顔だったはず。それがどうだ。いまや、お |
「間一髪だったな」 僕の邪魔をした男が言った。 「放してくれ。頼むから僕の好きなようにさせてくれよ」 僕は心の底から懇願した。声は震え、涙が勝手に溢れ出してくる。 「残念だな、坊主。俺は日本一のおせっかいなんだよ」 醜い大型犬のような顔をした男だった。太すぎる眉に、潰れた鼻。顎は必要以上に角張り、肌の色は浅黒い。 父親が追いつき、男からひったくるようにして、僕をアスファルトに |
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