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2013年6月の読書メーター |
「私が出世のために生きているとお思いか」 成貞が応えたのは、父の言葉が大方の男どもの考え方だったからだ。 「じゃあ何のために生きている」 勝成が迫った。真実、この扱いにくい息子の生きざまに興味もあった。 「己の生きたいように生きる」 斬りつける鋭さで、成貞は応えている。 「他人(ひと)をどうする」 勝成が素早く斬り返した。 「知っ |
『眠りの森』(東野圭吾・著/講談社文庫)を読みました。
まずは出版社の紹介文を引きます。 美貌のバレリーナが男を殺したのは、ほんとうに正当防衛だったのか?完璧な踊りを求めて一途にけいこに励む高柳バレエ団のプリマたち。美女たちの世界に迷い込んだ男は死体になっていた。若き敏腕刑事・加賀恭一郎は浅岡未緒に魅かれ、事件の真相に肉迫する。華やかな舞台の裏の哀しいダンサーの悲恋物語。 |
『時に時に霖(ながあめ)ふる。素戔鳴尊(すさのおのみこと)青草を結ひ束ねて、笠簑(みのかさ)と為し、宿を衆神(がみがみ)に乞ふ。衆神の曰(まう)さく、汝は此れ躬(み)の行(わざ)濁悪(けがらは)しくして逐(やらひ)謫(せ)めらるる者なり、如何ぞ宿を我に乞ふぞといひて、遂に同(とも)に距(ふせ)ぐ。是を以て風雨甚(はなはだ)しと雖(いへど)も、留(とどま)り休むこと得ず、辛苦(たしな)みつつ降(くだ)りき。』(日本書紀)
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「良化法が成立する前は自由に書けたんですか?」 もちろん、という返事を期待していたのだが、当麻から返ってきたのはまず苦笑だった。 「あまり変わりはしませんでしたよ。それは当時の私の先輩諸氏に伺っても同じでした」 郁の失望した表情が分かりやすかったのだろう、当麻は苦笑のままで続けた。 「例えば片手落ちという言葉を使うと身障者差別だと投書が来る。辞書を引けば身体的な特徴を示す言葉ではなく、 |
『出世花』(高田郁・著/祥伝社文庫)を読みました。
まずは出版社の紹介文を引きます。
「頭抜けた才能」と文芸評論家細谷正充氏絶賛! |
親はどこに行ったか分からないよ。たぶんどっかでのたれ死んでるんだろう。当然の報いだ。世の中、ろくでもない奴が多過ぎる。あの地下でみんなが居たときにずっと考えていたよ。自分で自分のケツも拭けない奴が子供なんて作るんじゃないよって。お前たちが大人になるまで面倒みてくれた人と同じことがどうしてできないんだってさ。 (本書P189より)
『HEARTBLUE』(小路幸也・著/創元推理文庫)を読みました。
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何しろこういう話を書きはじめてしまいましたもので、いわゆる「放送禁止用語(平たくいうと差別用語ですね)」なるものの資料などを一応手元に置いてあります。 珍しいものなので友達が来たときに見せて見せてという話になり、実家が床屋の人が「床屋」が軽度の放送禁止用語に指定されているのを見つけて「失礼やな、何でうちの実家の職業が勝手に差別用語にされてんねん」と顔をしかめまして。もっともだと思った次第であります。 ( … [続きを読む] |
『アザラシのひげじまん』(椎名誠・著/文春文庫)を読みました。
人気連載「赤マント」シリーズの第21巻だそうである。 えっ? 21巻? えらいこっちゃ。読んでないものがたくさんある。この際、既読・未読を整理しておこう。そして、未読本を少しずつ既読に変えていこう。私はけっして暇ではない。どちらかといえば忙しい方である。しかし、椎名誠氏の本にふれる時間は惜しまない。 … [続きを読む] |
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