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「わたしはジュリー。ジュリー・ダンヴァースです」 その名は彼女にふさわしかった。白いドレスが彼女に似合うように――青い空が彼女に似合い、この丘と九月の風が彼女に似合うように。たぶん彼女は、森のなかの小さな村に住んでいるのだろうが、実はそれはどうでもいいことだった。彼女が未来世界から来たふりをしたいなら、彼のほうでもそれでよいのだった。実際に問題になったのは、彼がはじめて彼女と会ったとき、彼女がどう思ったかというこ |
これは
おこられることですか?
よつばは
いまから
おこられますか?
(第78話 「あおいろ」より)
『よつばと! 12』(あずまきよひこ・著/アスキー・メディアワークス・電撃コミックス)を読 … [続きを読む] |
一番困る社員はどういう社員ですか――? そう聞かれたら、私は躊躇なくこう答える。 「それは、やらなくてもいい仕事を完璧にこなす社員です」 (本書P34より)
『ドラッカーの教えどおり、経営してきました』(酒巻久・著/朝日新聞出版)を読みました。ある会合で酒巻社長ご本人と話をする機会があり、しばらくお話を |
『じゃりン子チエ 10』(はるき悦巳・著/双葉社 ACTION COMICS)を読みました。
チエちゃんの先生・花井渉の恋愛が描かれた巻。第十二話「恋する二人の巻き」で花井親子がテツとヨシ江さんのことについて話す場面がある。花井拳骨氏の「ギクシャクしとるやろ。まあテツは今でも恋愛しとるんやな」という言葉につきる。
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世之介はとりあえず床に座り込んだ。ざらついている。鞄に雑巾が入っていることを思い出した。今朝、母親が半ば無理やり鞄に入れたものである。息子にとって新生活は希望なのだが、母親にしてみれば、新生活は雑巾らしい。 (本書P12より)
『横道世之介』(吉田修一・著/文春文庫)を読みました。 初・吉田修一である。なかなか良かった。おいおい他の作品にも手をのばしてみようと思う。 まずは出版社の紹介文を引きます。 大学進学 |
人間にはそれぞれの哲学というものがある。 その哲学を櫂として、多事多難な世の大海をこぎ進んでいくのが人生である。 人生がはなから不条理でできている以上、渾身の力を櫂に注いでも進めぬときがある。進めぬときに余人の船に体当たりをかまして突進するのは、禽獣の道である。我々は人間である以上、互いを慮って櫂を休めなければならないときもあるのである。 (本書112Pより)   … [続きを読む] |
(創作の情熱が自慰行為の衝動に敗れるなんて、アマチュアとはいえ創作者としてあるまじきことではないか?) すると、肉欲に支配された脳の大部分が、負けじとこたえる。 (いいえ! 自分自身をも欲情させることのできない官能小説なんて、書く価値がありますか?) (じゃあ、きみは、官能小説家はみんなオナニーしながら執筆しているとでも言うのか?) 脳内の冷静な部分は、私がよく知っているある人物の口調で、私の反論に反論を重ねる。 |
『ビブリア古書堂の事件手帳4 ~栞子さんと二つの顔~』(三上延・著/メディアワークス文庫)を読みました。
今巻は江戸川乱歩にまつわるエピソード。ミステリとして趣向が凝らしてあり楽しめた。既刊3巻を読んで、栞子さんと栞子さんの母親の関係がどのように描かれていくのだろうと思っていたが、どうやら方向性が見えてきた。『美味しんぼ』の山岡士郎と海原雄山の関係にも似 … [続きを読む] |
2013年2月の読書メーター |
「どんな戦争でも終わらなかった戦争はない。まして今度のは早く終わる。同じ民族の東と西の代理戦争だからな。それに、世界はまだこの間の大戦で疲れている。疲れていないのはマッカーサーぐらいだろう」 と言い、 「戦争が終わった時、すぐ平常の状態に戻れるよう、GHQの協力要請も六分通して四分断るつもりで当たってくれ」 と指示した。 「ドッジの経済安定九原則は、うやむやになると思いますが」 と、正芳は思い切って質問してみた。吉田は、 「その時、君な |
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